巨大な砂の壁! 鳥取旅行記その1 「鳥取砂丘」(鳥取)

山陰パスという、関西圏から鳥取島根までの往復乗車券+特急券、
そしてフリー区間(鳥取駅-出雲市駅間)乗り放題までついた、とても便利でお得な切符が出た時に
友人達と鳥取旅行へ行ってまいりました。

普段は近場ばっかり旅行をしているんですが、こういう切符が出た時にはここぞとばかりに
遠出をしております。僕達、車より電車派ですから!

旅の予定として、まず最初に鳥取砂丘へ行って「砂の美術館」を観賞だ。
その後はコスプレ大会なども行われている、B級スポットの予感タップリな
中国式庭園・燕趙園へ寄り、三朝温泉で宿泊。(三朝温泉には射的場やストリップ劇場もあって、
これぞ温泉地!という風情のある場所との事なのですごく楽しみなんだな)
二日目は、三朝温泉から近くの倉吉へ寄り、なしっこ館という梨の博物館を見学。そして倉吉の街並と
新しく出来た相撲関連の博物館へ寄る予定であります。その後、名探偵コナンの博物館へ行き、米子で宿泊。
んー、充実だなぁ。
そして、最終日・三日目には境港へ行き、敬愛する水木しげる先生の記念館へ行くのだ!
そんな二泊三日の鳥取旅行です。


大阪駅からスーパーはくとに揺られること2時間半余り。
友人2名とともに、鳥取駅に到着!
駅についてまず観光案内所へ向かってみると、
駅のコンコースで駅員さん達がなにやらチラシを配ったりしてはった。

…何じゃありゃ?なんかイベントでもやってるんかな?
気になったの近寄ってみると…

非常ボタン体験コーナーだって?いったいなんじゃこりゃ。

一体どんなものなんじゃろか?と近くに寄って見てますと、
通りがかった人達何人かが体験し、ピコピコ音を駅の中に響き渡らせておりました。
初の鳥取、いきなり体験もので出迎えてくれるとはな!

挑まれた勝負を避けるは男にあらず。我々もやらねばなるまいて…と
全員を代表して舎長・犬面犬が体験してみる事に。
…。

ぴこぴこぴこ…。

うん。ピコピコ音が鳴りますわな。それ以上それ以下でもなかったです。
でもまぁ、まず押す事のない物だけに、こうして押す体験が出来たってのはよかったのではなかろか。


さて観光案内所。

案内所でまずはレンタサイクルの事を聞いてみました。
鳥取に来る前、砂丘までの道のりなどを一応は地図で見ておいたのですが、
駅からはそんなに遠そうでもなく、砂丘へ行くまでにも色々と面白そうな所が
沢山ありましたので、それらも纏めて巡るのならば、やっぱり自転車のほうが便利そうだからねー。
んで、案内所の方に聞いてみると、「やめといたほうがいいよ」とあっさり言われました。
なんでも、砂丘までは大体8キロくらいあって、行くまでの上り坂がかなりきついとの事。
うーむ、それなら仕方ないよな。砂丘の後もいろいろ移動しないと駄目だから、
ここはおとなしくバスで移動だな。

そうしてバス停へ移動しようとした時に、
ふと目に入ったのがこちらのポスター

おおおぉぉ!俺の大好きなジーザスや拳児の作者、藤原芳秀先生ではないか!
げ、原画展…だと!?うわっ!心の底から見に行きたいと思う。
なになに、渡辺美術館…。って何処だ?
すぐさま案内所でもらったチラシや地図を見て場所を確認すると、
…ふむふむ、砂丘へ行く途中にあるのか。これは是非とも寄りたい。
なんとか同行者達にお願いして寄ってもらおう。
しかし、鳥取は漫画関連で色々なイベントをやっているとは聞いていたけど、
こんなに本格的だとは思わなかったなー。
今回の山陰旅行ではコナンのハコモノや、水木先生の記念館も行くので、
何気に漫画づくしになりそうな予感だ。

同行者達に、この興奮よ伝われ!とばかりに、藤原先生の原画展の事を鼻息荒くアツく伝えたものの
あまりの反応の薄さにがっかりだった(結局却下されちゃったよ)。

…そんなこんなで、駅を出てバス停へ向かう途中で発見したのが、

裸婦像!
こう立て続けに興味ある分野がいっぱい出てくるとは…
恐るべし鳥取。

バックショット。
通行人が白い目で見てくるのだけど気にはしない。

そして、バス停へ向かう。
鳥取砂丘は超有名観光地であるのに、バスの本数が意外と少なく多少待つことになった。
10分くらい待ったところでようやくバスが到着。
さぁ!砂丘に向けて出発だ!

んー。ゆらゆらバスに乗っているのですが、これがまぁ、なかなか砂丘に到着しないんですな。
鳥取砂丘は駅からかなり遠いというのは本当でしたわ。
案内所のおじさんありがとう。あなたの教えがなければレンタサイクル乗ってたよ。
これは乗ったらダメな距離だったわ。

バスは渡辺美術館の近くを過ぎ、長い長い坂道を登って行くと…

おお!遠くの方に砂漠のようなものが見える!
だけど、想像していた見渡す限りの砂砂砂な感じではなかった事にちょっぴりガッカリ。
意外と砂丘は小さいんか…なんて思いながら(後で全くそんな事は無い事を知る。ビックリだぜ!)
外の景色を眺めていると、砂の美術館が見えてきた。いきなりの砂の像の出迎えに大興奮だ!

先に美術館?いやいややっぱり砂丘でしょ!
なんて、友人達と盛り上がっている内に、下車予定の展望台前に到着です。
とりあえず、砂丘へ行くにはここからのはずなんだけど(調べてない)…まぁ大丈夫でしょう。

 

土産物屋さんや食事処が入っている砂丘センター(確かホテルにもなってたんだっけ)の先に
あったのが鳥取砂丘へ行けるリフト。
…ってか、リフトかよ!?(高所恐怖症の人にとってはまず乗りたくない乗り物。見るだけで怖いわー)
ふと友人二人を見てみると、乗る気満々で楽しそうにしてやがりまくりのこんちくしょうだ。

ここまで来たから乗るしかないわなぁと、渋々リフトのチケットを買いに行きますと、
何故かリフトの券は券売機で、砂の美術館の入場券は窓口で別々に売られておったのです。
まず窓口で砂の美術館の券を購入後、券売機まで戻ってリフトのチケットを購入。
うん。メンドクサイw

ちなみに、リフトは片道と往復のチケットがありましたが、
帰りも乗るかわからんけど300円の往復のを購入しましたよ。
…結局、帰りは砂の美術館へ行ったので乗る事なかったんですがね。

出発!

…いやぁ、砂丘リフト、マジ怖いっす。
意外と高さがあった上に、この日は曇り空でいささか天気が悪く、
風が強くて結構揺れるんですよ。ガランガラン音もするしもう大変!
しかもリフトはバスなどが通っている道路の上を通過するんだもんなぁ…。
おかしい、なんで普通に車が走っている道路の上を通るような設計になっているの!
 

だがしかし、遠くに見える砂丘はものすんごく綺麗でしたなぁ。
最初、バスから見た時と全然違ったことにビックリでした。

リフトに乗って数分後、無事砂丘側に到着。
建物を出た先に広がっていたのは一面砂の光景。そして大空。唯々すごい。
足元は砂、砂、砂。歩くたびにジャリッ、ジャリッと音がして、踏む感触がとても気持ちがいい。
これは正に青春!思わず坂を駆け上がっていくと、そこは砂の世界だったのです。うっひょー!

言葉が何も出てこなかったくらいすごかった。
まさに絶景。ここは本当に日本の風景なのか?と思う程の景色に息をのむしかなかった。

興奮も少し収まり、少し当たりを見回してみると…
らくだちゃんがいっぱいいてるやん!とまたまた興奮である。
ぶふぉふぉんなんてなかなか独特な泣き声が実にほほえましい。もうかわいすぎや!


さて、砂丘ですが、海がある方向を見てみると、
まずはなだらかな下り坂が延々とつづいておりました。

そして下りきった所からは平らな砂地がかなりの距離続いています。
(そうそう、途中には池のような、オアシスのような、なんとも不思議な場所もありました)

そして平坦な砂地の先、海の手前部分に、
「これは直角!?」
かと思う程の、まさに断崖絶壁と言う言葉がぴったりと当てはまっちゃう、

砂の壁が聳え立っていたのです。
コレ、間近で見たら垂直としか思えないんだろうかな…。
うおおおおお!オラ、想像するだけでワクワクしてきたぞぅ!

ちなみに砂の壁は左側が断崖絶壁状態ですが、右側の方はなだらかな坂になっていたので、
こどもちゃん達も安心だぞ。

さてさて。
先にらくだちゃんに乗るか、砂丘を登るかが試案の為所で御座います。
砂丘越しに見える海がとても美しく、早く近くで見てみたいし、
何よりあの壁を登りきった所で、西遊記ごっこをやってみたいんじゃ!
(ゴダイゴが主題歌を歌っていたあのドラマの中で砂漠を歩くシーンを横から撮ってたのがあったような気がするの)

でも、らくだちゃんの可愛さには抗う事は出来なかった。
受付近くにあった案内の看板を読んでみると…
えーと、らくだちゃんにまたがっての写真撮影は500円?ふむふむ、
そして、らくだちゃんに乗って散歩ってのが1300円か。

勿論俺はらくだちゃんと散歩を選ぶぜ!

けれどもただ一人、同行者犬面氏だけは動物恐怖症とお値段の高さに少々及び腰でお悩み中でしたが、
受付のオッチャンの「雨が降ったららくだに乗る体験は中止になるよ~、
それにらくだも疲れ始めてるからもうすぐ営業も終了かなぁ(チラチラ)」
との煽りにあっさりと陥落。結局、3人一緒に体験する事になりました。
(ハッ!みんな同時に乗ったら、記念撮影はどうすれば…)←これは心配ご無用でしたわ。

しばらく列に並んでいるとお待ちかねのラクダタイムが来たーーー。
かわいいのぅとニヤニヤしながら、ラクダちゃんにまたがってみる。
おおぅ!意外と安定感があるんだなぁ。でも…ラクダちゃんのか細い足を思い出してしまうと、
なんかふらふらしてんじゃね?と、その様な気がしてくるから不思議だ。
まぁ実際はそんなことは全く無く、すごく安定していて心地よかったのです。

ラクダちゃんをひっぱって歩いてくれるおっちゃんの解説を聞きながら砂地をぐるりと一周!
ラクダに揺られてカポカポ進んでいると、なんと途中にはカメラマン役の人が待ってくれてました。
そう、記念撮影ターイム。おっちゃんにカメラを手渡しいざ撮影!でしたが…。
ジョセフジョースターっぽく決めようと思ったんだけどなー。肝心な所でテレが出てしまい
恥ずかしくて何もできなかったのは反省材料だわ。

 

ラクダちゃんとの散歩をたっぷりと満喫後、
いよいよ砂の壁へ挑む時がやってまいりました。

海へ向かってとことこ歩いていく。んー、見渡す限り砂だらけで、砂漠を歩いている気分になるなぁ。

…本物の砂漠なんて歩いたことはないけど。

しかし、歩いても歩いても。いつまでたっても、全然砂の壁に着きません。
砂の壁があまりにも大きすぎて高すぎた所為か、距離感がおかしくなってた様子です。
らくだちゃんの居たとこから見た限りでは、そんなに遠そうではなかったのに…
なんてぶつくさ言いながら歩いていくと、ようやく到着。(5~600m位あったみたいです)

…(唖然)
ええ、目の前にある砂の壁は、まさしく絶壁でした。
これ、ホントに直角なんじゃね?
これは登るのは無理だろ…。

とりあえず先行していた犬面氏を見守る事に。
途中、何度も転びながらなんとかよじ登っていく犬面。
…よし。あいつで行けるんなら大丈夫やろ。って事であっしもやりますかいのぅ。

まず一歩一歩恐る恐る踏み出してみる。
うーん、踏み込む度にずずずっと、足元がすべる。
でも、感触がすごく気持ちいですなー。
靴の中に砂が多少入っては来ますが、粒子が小さいからか全然これが気持ち悪くないのもビックリだ。

手強き砂の壁ながら、両手を突いてよじ登っていくのは格好悪いと思ったので、
他人の登った足跡に合わせてちょっとずつ登っていく事に。
ふぅふぅ言いながら夢中で登っていたのですが、思わず、今どれくらいの高さなんだろうと、
前を行く犬面さんと話しながら振り返ってみると…

ギャッ!
すごく高い…。
これはあかん高さやで!
見てはいけないものを見てしまった恐ろしさで、足はがくがく震えてくるし、これはやばい。
すぐに前を向きなおし地面だけをみることにして、結局這うように両手をついて登ることになっちゃいました。
格好なんてつけてらんないぜ…。

ハァハァ息も荒く登っていると、先に頂上へたどり着いた同行者が眺めを見て声を上げていました。
なんやなんや!?

勇気を振り絞って、がんばって登りきった先にはこんな素晴らしき景色が!
海ぃぃぃぃぃ!

こりゃぁ海沿いを走るしかあるめぇ、なんて一瞬思ったのですが、
海側にも今登ってきたような断崖絶壁が待っており(もっと急かも)
これは下りるとまたよじ登ってこないと駄目と言う事か、って事で自重自重。

駆け下りる勇気を持ち合わせなかった廃人三名、海を眺めて呆然と立つ。
そんな僕たちの横を走り抜けていった女の子は、何の躊躇もせずにずるずるとすべっていって
楽しそうにはしゃいでいましたな。それを見てすごく負けた気分になったのは内緒だ。

そんなこんなで景色を眺めていると、パラパラと小雨が降ってきたので急いで戻ることにしました。
(傘を持ってきてないので本降りになったらずぶ濡れ確定よー)

…さて。戻るとなると、また断崖絶壁の砂の壁を下った方が男らしいのかな。

わかりにくいけど、覗き込んで撮った写真がこちら。
崖や。

僕達は大人なので、大人しくなだらかな方から戻る事にしました。
そして
ケーブルのとこまで戻ってやり忘れていた事に気づく。
…しまった!丘の部分で西遊記ごっこするの忘れてたやんけ!

 

(平成24年7月訪問)

鳥取砂丘 とっとり砂丘王国
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ 素晴らしすぎる!
ヘンテコ度 ☆☆☆☆☆ この凄まじき景色はある意味ヘンテコだと思う!

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