打吹駅跡地に建つ倉吉鉄道記念館(鳥取)

豊田家住宅で行われる講談を楽しみに倉吉に来たんだけど、
時間の都合により諦めざるを得ない羽目となりました。
しかもその上、昼飯まで抜く事になろうとは…ぐぬぬ。
いつもと同じく倉吉でも修行僧モードで御座いますな(詠嘆)。

さて。
次の目的地、コナン君の博物館・青山剛昌記念館へ行く為には
倉吉駅まで出なきゃならないのだけど、一体どこからバスに乗ればいいのだろう?
まぁそこらへんにバス停があるに違いないから、その内見つかるでしょうと、
バス停を探しがてら地図に載っていた倉吉鉄道記念館へ向かうことにしました。

地図を見ながら歩いていく。
…ん?どんどん観光客で賑わっている場所(白壁土蔵群)から離れていくけど…。
ほんまにこっちにそんな施設あるん?

商店街らしき場所を抜けると、ようやく公園のような場所が見えました。

公園奥にある白い建物が鉄道記念館か。
しかし誰もいなさそ…、って?ん?

あー!
ベンチには先客らしき方が座ってらっしゃるではありませんか!
わざわざ倉吉観光ど真ん中な白壁土蔵群からかなり離れた、
マニア向けっぽさをビンビン感じる鉄道記念館を見に来る人がいるとは!
あああああ!仲間を見つけた喜びが体を突き抜けるぅぅぅ!

 

…おっと、落ち着け落ち着け。
まずは公園手前にあった案内地図の看板を見なきゃな。

看板の案内によると、
記念館のあるここらへん一帯は、元々昭和60年に廃線になった倉吉線の跡地で、
現在は「緑の彫刻プロムナード」と名付けられた野外彫刻美術館として
様々な彫刻などが展示されているとの事でした。

ふ~ん、だから鉄道記念館があるわけか。

看板の地図には、それら展示されている彫刻の場所もバッチリ記載。
…んんん。元気ならば全部回って見ていきたいところだが、
講談も聞けず飯も抜くほど時間の余裕もないからなぁ。
(こんな事だったら自転車借りれるとこ探しとけばよかった)

んでは早速、記念館に入ってみますかと、記念館の近くに寄っていくと…、
丁度館内から高校生ぐらいの男子2人と親父殿らしき人が出て来る所でした。
彼ら三人の顔を見てみると、一様になんやねんこれwという顔付だ。
うむ、口ほどにものを言うとはまさにこの事やね。

勇敢なる同志諸君にぺこりとお辞儀をしたところ、
声をかけられましたよ。
「もしかして、今からここに入られます?」
どことなく薄笑い浮かべている少年よ、君が今から言わんとする事は大体わかるぞw
お兄さん(自称)、こういうのベテランですから。

「ここ、すごいですよ。」
「中、全然クーラーきいてないんですよ。覚悟しといてくださいね。」とか、
「電気、自分でつけないとダメです」とか。

マジかよ!?
電気を来館者がつけるってどんなとこやねん。
無人か!?無人の施設なのか!?

「絶対ビックリしますよ~」と言い残し、
笑いながらその家族は移動していったのでした。

うはぁ、これは期待大だわ。見るからに健全な人たちが、
面白くない・ひどすぎると笑っていたという事は
凄まじいまでのガッカリ感や、俺わざわざ何やってんねん感が味わえるという事ではなかろうか。
いやぁ楽しみだ。

入口へ行き、中を覗く。
…真っ暗。人の気配は全くしない。

自分で電気をつけなければダメと言ってたけど、
やっぱり無人施設なのか。

真夏のクソ暑い中、閉め切った部屋。
先程の家族がクーラーをつけたといっても一瞬だったようで
中はサウナ風呂の様でした。

電気をつけて展示物を見る。

あたしゃ鉄道マニアではないので、この電車の良さがよくわからなかったんだけど、
たぶんすごいのだろう。
だけど、そんな事より何よりも、あまりの暑さで中にいつまでも居るのは不可能でした。
暑すぎ~

…これじゃあ高校生がスゴイですよって言ってくるわw
ここはかなりの廃人スポットだわ。
わざわざここ目当てだけに倉吉に来てたら心砕けてるわ。
あまりの凄まじさに乾いた笑いが出てきて止まらんわ。
と、大絶賛ですよ。

 

これで倉吉で見るべきものは、見た筈(いや、ほんとはまだまだあるんだけど)。
そろそろ倉吉駅に移動しなきゃなぁ、とバス停探しを再開だ。
先ほど通ってきた道をうろうろしていると、あれれ?さっきの家族が居てますやん!
その場所はバス停で、どうやら彼らもバスで移動するつもりだったようです。

いやぁ、同じ廃人スポットを味わった戦友とすぐさま再会とは、
なんかちょっと照れくさい感じがしますのぅ。

バス停に着くや否や、高校生君から僕に向けられた最初の一言は
「すごかったでしょ?面白くなかったでしょ」でした。

 

同じバスに乗って倉吉駅へ移動開始。
途中、白壁土蔵群へ来る前に寄ったなしっ子館の前にバスが停車すると…

(親父さん)「何だか、なしっ子館という所みたいだけど、ここは何だろうね。行ってみるか?」
(高校生)「いらないわ~。こんなの絶対面白いわけない」

おいおいおいw
なしっこ館の話出てきたときに、ここ、すっごく面白かったですよ~、
なんて教えてあげようと思ったのにw
教えるのをやめといてよかったわ。

だけど、さっきの鉄道記念館へ行くほどの人達が、
なしっこ館を見てそんなことを言ってはいけないと思う。
(平成24年7月訪問)

倉吉鉄道記念館
おすすめ度 ★★★★★ 鉄道好きな人以外はいかないでいいと思う。
ヘンテコ度 ☆★★★★ ある意味ヘンテコかも。心は間違いなく折れるでしょう。

入館料 無料
開館時間 9:00~17:00
休館日 年中無休

 

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