お、おのれ!早くここから出せ!
石の中に閉じ込められて叫ぶ蘇我馬子(入鹿だったかも)が描かれていた
歴史漫画を子供の頃に見て以来ずっとトラウマになっていた石舞台古墳。
生で見た事も無いのに、入って閉じ込められたらどうしよう…とか思って
ずっと怖かったんだよな。子供時代の空想力は果てしない!
そのお蔭か知らないけれど、今でも小説に出て来る洞窟探検のシーンとか苦手です。
(横溝正史の洞窟に閉じ込められたが、助かって出てきたら白髪になってたって話。キャー!)
ちなみに↑の漫画は、たぶん聖徳太子が主人公の子供向け漫画だったと思うんだけど、
実の所よく覚えてはいない。確か、石舞台は蘇我馬子のお墓と言われているって事を
表現した一コマだったはずだが、子供心にそういう風に受け取らなかったんでしょうねぇ。
さあ!大人になって知恵を得た今こそトラウマ払拭の機会で御座る。
秋(9月)に行ってみようと明日香へ来たものの、レンタサイクル返却時間のお蔭で寄る事の出来なかった
石舞台古墳。いよいよ間近で見る時がやって来ました!
よっしゃ行くで!と、高見盛のように鼻息ふんふん荒く気合をバシッと入れてから、橘寺をいざ出発。
おっと、その前に時間時間…と確認してみますと。
おおぅ。もう4時過ぎてるやん!
…レンタサイクルの返却時刻は5時までなんですよね。
橘寺から石舞台までは片道1キロちょっとなので、そっから駅までの距離を足すと…。
あかん、こりゃ急がなきゃ!
二回連続自転車返すために石舞台に行けなかったってのは流石にアカンやろ!
と、何度も通っている国道155号線を東へ急いで進んで行くのであります。
飛鳥寺や万葉文化館(この日は無料だった)はちょっと無理かなぁ…
とか考えながら自転車を漕ぎ漕ぎしていると、いつの間にか到着ぅ~。
あれ?意外と近い。
石舞台はもっと山の中の開けていない場所にあるのかと思ってましたが、
流石は有名な場所だけあって、辺りは綺麗に整備されておりました。
広々とした山裾。
右側には大きな広場があってそこでは何やらイベントも行われていました。
さぁて自転車停めるか…と坂道を上がっていくと、ふはっ!
道路左側にあったお茶屋さん。
情報量が多すぎて何が何だかわかんないよ!
味のある顔ハメと牛ちゃんがいい感じだ。
そして「やっと出逢えたこの奇跡」と思わず唸るソフトクリーム。
夏場だったら飛びついてたなぁ。
駐輪場に自転車を停め、
少し坂道を登っていくと、まるで日本庭園の受付かのような入り口がありました。
ここが石舞台古墳の入り口。
いよいよかぁ~、と早速受付に行き入場料を払って中へ入るのですが、
この時初の石舞台に浮かれポンチ過ぎて、すっかり飛鳥パスポートの事を忘れていたのはご愛敬。
特別史跡・石舞台古墳。
中へ入るとすぐに石舞台があるのかと思いきや、
古墳がある敷地(?)はとても広く、ぐるりと回廊状に作られた道を進んで行って、
ようやく石舞台に辿り着くのです。
おお!念願の石舞台!ずっとトラウマだった石舞台!
でっかいわー。すっごいでっかいわー。近くに寄ってみたけど、やっぱりでっかいわ。
…だけど思っていた程ではなく、写真で見たのとはちょっと違うなぁなんて感想を持ちましたが、
ぐるりと回ってみると…前言撤回(?)。思っていた以上に凄かったわ!
どっから石の中へ入るんだろうと考えてたんだけど、古墳だから土の中のとこから入って行くわけか。
やっぱり現地に来てみなきゃならんのぅ。
さあ!いよいよトラウマ払拭の時がやって来ました。
少々腰を引きながらでありますが、石舞台の中へ入ってみると、
…怖ぇ。今にも崩れて落ちてきそうやん!と別の恐怖が生まれてしまいました。
何でも、晴れていたら、石の隙間から光が差し込んできてとても美しいらしいのですが、
丁度この時、夕暮れ時の曇り空というもうどうしようもない状態のお蔭で、
ただただ石室内は真っ暗でしたよ。
ビビってすぐ出たお蔭か、
石舞台を出ると時刻は4時半頃。
駅まで15分位と考えれば、もう一カ所行けるか?
どこか帰り道に寄れそうなとこは…あった!
(平成27年11月訪問)
石舞台古墳 国営飛鳥歴史公園公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ 普通に凄いよ。
ヘンテコ度 ★★★★★ 石舞台自体はヘンテコでも何でもないなー
入場料 大人 250円
開場時間 8:30~17:00
休業日 年中無休
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