キトラ古墳から高松塚古墳へと移動開始。
着いた時から今にも雨が降り出しそうだった、
憎たらしさ全開の明日香の空模様も、何時の間にやら青空が広がり始め、
「天気予報のおねえさん。さっきはあんなに毒づいてゴメンナサイ。」
と、心の中で謝罪を済ませた後は、坂道をぐいーんと一気に心地よく下って行くのであります。
苦心惨憺、ふぅふぅ言いながら登って来た長い長い上り坂も、
下りる時には風をたっぷりと感じる事が出来て愉快痛快爽快、
最早愛おしさを感じる程でした。
途中、山の方へ伸びている細道を右折すれば
高松塚古墳への近道になるようでしたが、
うねうね蛇行するその道からは、どうしても迷っている未来の姿しか見えなかったので、
ここは自重自重と、わざわざ駅前の大きな道まで一度戻る事に。
学生時代なら間違いなく突っ込んでたな。大人になったわ。と自分を大絶賛だ。
(後で調べてみたら、高松塚古墳とは全然違う方へ行ってましたわ。やばかった)
駅前からは東へ整備された大きな道をずんずん進んで行くと
あっさり簡単、もう到着。
右側には高松塚古墳への案内が出ており、
道路挟んで左側にも何やらハコモノがある様子。
…まぁまずは高松塚古墳から行かなきゃね!
早速、中へ入ってみると…んんん!広い!
ってか公園や。(入ってすぐ高松塚古墳があると思っていた)
そうです、そうなんです。
高松塚古墳がある場所は、国営飛鳥歴史公園の高松塚地区として整備されていて、
南北に5~600mも広がる公園になってたんですわ。
…はぁぁぁぁ。自転車で来てよかったわ。
とほっと一安心。
園内にあった飛鳥歴史公園内の地図を見て、高松塚古墳と壁画館の位置を確認。
丁度公園の中央辺りにあるんやね。
公園内の景色や、山の上からの明日香の眺めを楽しみながらの移動です。
しかし、なんという広さなんでしょうか。
途中、展望台がありましたが、自転車での侵入は禁止だったので、
壁画と古墳を見た後に見に行く事に。
山と言うか丘を越えた先に、草木に囲まれひっそりと建つ
何だか茶室の様なシブい建物が高松塚壁画館。
近くの駐輪場所に自転車を停め、受付へ行って
えーと、入場料は…とキョロキョロしていると、
あれ?共通券やお得なパスポートとかいろいろあるやん!
どっちを使えば得なのかさっぱりわからんので(考えるのめんどくさい)
係りの方に聞いてみると…
「飛鳥王国パスポート」…明日香村内の施設9カ所でで割引が受けられる。一冊100円。
「共通割引券」…その名の如く、共通割引券。石舞台や船石との割引。
たくさん回るなら飛鳥王国パスポートの方がお得との事でした。
見た目も恰好ええし、いっぱい回るつもりだからパスポートしかないなぁと
その場で購入だ。(ちなみにこんなのです。飛鳥保存団体さんのサイト)
さあ!入り口の扉を開けいざ館内へ…おお!すげぇじゃん。
壁画館は小さいながらも、見ごたえたっぷり。
学生時代に誰もが習うはずの、高松塚古墳の壁画が複製乍らもドーンと展示されておりましたよ。
やっぱり教科書で見ていたのが目の前にあるのは(複製だけど)感慨深いものがありますな。
壁画は展示室の両側に二種類展示されていて、
片方が発見当時の復元のもので、もう片方が一部修復した壁画を再現したものでした。
部屋の奥には資料室・図書室があり、
その入り口横には石室ジオラマが作られていて、
穴が開いておりそこから中の壁画を覗けるようになっていました。
(館内の様子は公式サイトで見れますぞ)
ちっちゃい博物館ながら、なかなかの面白さ!
ただやっぱり小さいんで10分も有れば十分に楽しめますな。
ふぃー。満足満足と外へ出てみると…
嘘でしょ!?
ついさっきまで太陽が顔を出し始め、もう雨なんて降らない事間違いなし!
だったお天気が、たった数分、壁画館に入っていた内に
あっと言う間に曇り空にににににぃぃぃぃ!
明日香に着いた時以上に酷くなった空模様に
「お天気お姉さん、あんたはやっぱり酷い人だ!」と、再び毒づいた後、
高松塚古墳を見学だ。
自転車置き場から坂道を上がっていくと到着。
アメリカの方かな、めっちゃいい笑顔で記念撮影してはりましたわ。
…雨が降り出さないうちに次の場所へ急げ!
(平成27年11月訪問)
高松塚壁画館 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆★ 小さいながらも見ごたえたっぷり。
ヘンテコ度 ★★★★★ 特にヘンテコなさは見当たらなかった
入館料 大人250円 色々な割引制度あり
開館時間 9:00~17:00
休館日 12月29日~1月3日
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