大迫力の和歌山城城下町ジオラマに釘づけ!「和歌山市立博物館」(和歌山)

半年ぶりとも、一年ぶりとも言いづらい、
実に中途半端な約9か月ぶりに南海電車に乗って和歌山へやって来た。

11月15日。
秋の紅葉真っ盛りにはまだちょっと早いかもしれない
微妙な時期に遊びに来たのは、
この日が関西各地の博物館などの施設が無料になる、
「関西文化の日」だったからである。

この15日に入館料が無料になる和歌山の施設の中で、
南海和歌山市駅近くにあるものと言えば、まずホントに駅近の和歌山市立博物館。
そして和歌山城近くの和歌山県立近代美術館に和歌山県立博物館と計3カ所もあって、
それぞれお互いの場所はさほど離れて居ないので(約一キロほど)ハシゴするにはもってこいなのだ。

他にもどこかあったかなぁと、関西文化の日のパンフを見てみると、
何やらとても気になる施設が…

「わかやまスポーツ伝承館」
そんな施設が有るのは初めて聞いた。初めて知った。
一体どんなとこなんだろう?

まぁ当然名前にスポーツとついているんだからスポーツ関連の施設には違いない。
スポーツ系の博物館には外れがないから(これまで行った場所は全部面白かったです)、
きっと当たりに違いない。これは楽しみだわ。
場所も和歌山城と和歌山市駅の中間ぐらいの場所で移動にも便利なのが嬉しい所である。

和歌山城近くには書道資料館という所もあるようだし(残念ながら無料になる日は別日でした)、
関西文化の日の対象施設にはなってないけど、前回和歌山に来た時には工事中で入る事ができなかった、
こども博物館もあるし…と、まさにより取り見取りや!
と言うか、今回、これらの施設を全部回るつもりなんやで!

 


 

回る予定の場所がたくさんあるので、朝の内に和歌山市駅に到着。
早起きが苦手な僕にしてはよく頑張った!とまずは自分を褒めてあげた。
(早起きのご褒美は、和歌山ラーメンだ)

本日は晴天なり。
ホント天気も良くてあったかくて、行楽日和とはこの事だなぁとホクホク気分です。
まずは旅の恒例、駅前観光案内所へ行って地図やらパンフやらをたっぷりゲット。
貰ったパンフの中には、まるで僕の為に用意していたの?
と思わず言いたくなった、
和歌山ラーメンマップも入ってました。

おおぅ!
どの店に行くとか決めてなかったし、
それどころかどこにラーメン屋があるとかすら
まったく調べてなかった僕にはこれほど有難いものは無い。
正に宝の地図だ!

さて、今回のハコモノめぐりですが、
まず最初の目的地は和歌山市駅からすぐ近くにあるらしい
和歌山市立博物館!
(駅前には案内の看板も出てました)

丁度、僕の興味のある分野、観光に寺社に歴史がテーマの特別展が行われているとは、
これは良い時に来たみたいだ。楽しみ!

前に来たときも撮ったけど、今回も撮ってみた。
和歌山市立博物館の案内の看板の近くに雑賀孫市像があるのだけど、
もっと駅前のいい場所に設置したらいいのにと改めて思いました。

 

駅から西側に向かって歩いていく。
レンタサイクルは借りに行くのがめんどくさいので(駅から離れているし、博物館とは反対方向)、
歩くことにした。

川を越えて進んでいくと、でっかい建物が見えた。
どうやらあっという間に着いたようだ。

こじんまりとした小さな博物館を想像していたんだけど、
なかなかどうしてかなりの大きさの施設でした。
これは見ごたえがありそうだな…。

 

ほぼ朝一なので(開館してすぐに来たようだ)辺りには人の気配がしない。
これは貸し切り状態の予感!?

到着!
執拗に外観ばっかり撮っているのは、残念な事に中は撮影禁止だからである。

さて、早速中へ入る。
…って、広っ!

館内、まず最初のロビー部分(?)はとてつもなく広々としており、天井が遙か高くにあった。
左手には受付、右手にはまっすぐ上がっていく長い長い大階段があり、
どうやら2階で特別展が行われているようだ。

早速受付へ行き入場券を貰い説明を聞く。
なになに、常設展だけでなく特別展も本日無料ですと!?
おおおおおおおおお!これはかなりお得だ。
関西文化の日では、常設展だけが無料で、
特別展は料金を払わなきゃならない施設がほとんどなんだけどなぁ(特に大阪)
すっげぇぞ和歌山!

 

まずは1階の常設展から見て回ります。
館内広いんですが、警備員の方がいっぱいいてはります。
お客さんは僕以外見当たりません。自然と警備員さんの視線は僕に集中だ。

常設展は、和歌山の歴史を古代から順に紹介していくように展示されており、
各時代ごとに面白い展示がございましたよ。

公式サイトで展示物の写真とか載っていいるので是非そちらを見て頂ければと思います。
和歌山市立博物館サイト

 

まず一番最初の原始時代のコーナー
常設展の部屋に入ってすぐの場所が原始時代のコーナーでした。
まず目を引いたのが、縄文人の顔を復元したものの展示。
これはなかなかのインパクト。

原始時代のコーナーでは、和歌山市の古墳についての展示が多く、
その中でも、古墳の石室内を再現した物があり、中に入ってみる事が出来るようになってました。
薄暗くてなかなか不気味で、僕はよう入らんかったけど。

他には馬の人形があったり、銅鐸を鳴らす体験コーナーもありましたな。
この銅鐸の横には、こういう古代史関係のハコモノには絶対あると言っていい、
土器パズルもバッチリ!

 

順路通り進むにしたがって、
古代→近世→中世とそれぞれの時代ごとの展示が続いて行きます。
江戸時代のコーナーでの、和歌山城のジオラマなんて出来が良くてすごかったなぁ。

豊富な展示にふむふむと熱中していると、突然カーンと音が館内に響き渡ります。うぎゃっ!吃驚!
なんや!なんやねん!?と、振り返ってみると、いつの間にか入ってきていたお爺ちゃんが、
カンカン銅鐸を楽しそうに叩いておりました。
銅鐸、めっちゃ響くやん!
響いたら嫌なので叩かなかったんだけど、それは正解だったようだ。

途中、というか常設展の最後らへんには、農家がまるまる再現されていて
その本格的さにはちょっとびびりました。

 

いやぁ、和歌山恐るべし。
一発目のハコモノでこの面白さか。
正直な所、全然期待してなかっただけに、面食らっております。

常設展の次は特別展へ向かいます。
ロビーに出て、階段を上っていくと…。
ちょうど階段途中に踊り場が設けられていて、
そこに淡島神社の流し雛の風景を再現したものが展示されていました。
空中に浮かぶ船の中にはたくさんの雛人形が載っていて、写真で見たことのある光景がそこに
そのままありました。
いやぁ迫力があった。

見学後はそのまま階段を上がり2階へ。
そして特別展が行われている部屋へ行き見学開始だ。

 

うーむ、面白い。

特別展は江戸時代の観光についての展示でして、
紀伊の国の観光の様子や、旅人たちが紀伊の国をどのように旅をしたのかなどが紹介されていました。
他にも日本各地への旅の様子などもあって、これがめっちゃ面白い。
各地の名物料理を再現した食品サンプルには目が釘づけでした。
とろろ汁の食品サンプル…ハァハァ。
旅好きの人間としては実に興味深い内容だったので、とても楽しかったです。

 

大満足で博物館を後に。
和歌山市立博物館の常設展の入館料は100円。
100円でこれだけの充実度は凄いなぁ。

さぁて次は和歌山城方面へ向かうか。
前に一度来ているから土地勘もバッチリだ。

ここを抜けて行けば、こども科学館の前に出るはず…

ほら!

では寄っていきますかと…
入口へ向かうと、丁度中にいた子供ちゃん連れの女性と思いっきり目が合った。
そして受付の女性もまじまじとこちらを見ているではないか。

…ハッ!このハコモノの名前は、こども科学館。
絶対にこどもがメインの博物館。
そこへいい大人が一人で入ってはしゃぎながら体験したり、道具を撮影したりとか、
まず間違いなくドン引きされるでしょう。

いやだいやだいやだ。そんなの耐え難い。
ってまぁ、早い話、ハコモノめぐらーとか名乗っておきながら、
入るのにビビってしまったわけですな。

こんな時、入らない理由はなんとでもつけられる。
ここは文化の日の対象じゃないし、他に行きたい場所があるし、
帰り道の途中にあるから後回しにすればいいし。といっぱり言い訳を考えた。

その間、工事中のビルに居た警備員のおじさんは、ずっとこちらを見続けていました。

 

(平成26年11月訪問)

和歌山市立博物館 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆★ 記念の撮影が出来たらよかったのに。
ヘンテコ度 ☆☆☆★★ 中々変わった展示物。一人で石室に入ってはしゃぐと心に隙間風。

入館料 常設展 100円
開館時間 9:00~17:00
休館日 月

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