四十八手を味わい尽くせ。ヘンテコがイッパイ相撲公園「志賀清林パーク」(滋賀)

相撲をテーマにした「清林パーク」と言う公園が滋賀県にある事を知った。
何でもその公園は、相撲四十八手を制定した志賀清林さんと言う人物を顕彰して作られた公園らしい。
え!?し、四十八手!?
…ゴ、ゴホンッ。な、何でもないんだから。決してエッチな事を想像したとかじゃないよ(力説)!
(ちなみにアッチの方の四十八手を想像したオトナな人には「闘技創世紀伝DEI」と言う漫画を
猛烈にオススメしたい!)

んー。相撲の公園かー。いったいどんなとこなんやろう?
と、ちょっと想像もつかなかったので(わざわざ行く程の場所なのだろうか?)、
ぐーぐるなんかで調べてみると…何々?
おおぅ!土俵の形をした砂場があったり、四十八手の決まり手をかたどった
パネルなんかが展示されている…だって!?
ププッ。何じゃこりゃ?これは間違いなくヘンテコスポットの予感!
と言う事で見に行く事決定です。


夏真っ只中の8月下旬。
相撲好きの友人犬面氏(彼は朝潮が好き。僕は安美錦が好き)と共に、
青春18切符を握りしめてJR大阪駅を9時に出発。
朝が苦手な我々にしては、かなり早目のスタートだ。

目指す相撲公園は湖西の志賀駅近くにあるんだけど、
我々、これまで湖西方面にはほとんど足を延ばした事がなかったので
これはいい機会!とばかりに色々ハコモノを回りつつの琵琶湖一周をしてみる事にしてみました。

よく小学生の子供ちゃんや、アグレッシブ大学生なんかが熱く達成感を語る、
自転車や徒歩での一周のようなすごいもんじゃなく、単に電車で楽してぐるっと回るだけの
お手軽琵琶湖一周だけど、「琵琶湖一周」と言う言葉の響きになんだかウキウキが止まらないんだな。

常在青春!
嗚呼!いつまでたっても学生気分が全然抜けないよー。

~がたんごとんがたんごとん~

…そんなこんなで志賀駅に到着!
まずはこの後の行程をスムーズに遂行すべく時刻表を確認だ。
(ローカル線の雰囲気バッチリ漂う湖西線は実に手強そう)
 お!意外に本数あるじゃないか!1時間に3本か。これは予想していたよりも多いな。
これだと楽に途中下車しまくれそうだ。

駅を出て、まずは旅の恒例、駅前観光案内地図チェック。
さてさて、清林パークはっと…。
ブハッ。「どすこい広場」に「ぐんばい広場」だって!。
ナイスネーミングに我々テンション上がりまくりです。
これはかなり期待できるなー。

 

清林パークは山側にあったのだけど、どうせ歩いて行くんだからと、
少し遠くなるけど眺めのいい湖岸を行く事にしました。

晴天に恵まれた琵琶湖岸はキラキラと湖面が輝きとても綺麗。
なんかポカリのCMにでも出てきそうだったわー。
湖西線の撮り鉄ポイント?らしき場所では、丁度電車が走り抜けていく所に遭遇したんだけど、
カメラを出しておらず撮れんかった。

清林パークは駅から大体1キロちょっとくらい歩いた所にありました。
ちっちゃな公園かと思いきや、これが中に入ってみると、意外に広い。
だけど、これのどこが相撲公園なの?と、至って普通の公園と変わらない光景に
ちょっとガッカリしかけたんですが、ずんずん中の方に進んで行くと…。

まさしく相撲パークや!

 

すり鉢型の公園の斜面に置かれた力士と行事の絵が描かれたパネル。
あの斜面は観客席って事なんかなぁと見ていたら、
突然同行者がゲラゲラと笑い出したのでそちらの方を見てみると…

公園の中央に土俵の形をした砂場がありました。
ちゃんと対戦相手が居てるところがじわじわ来ますな。
しかしまぁ仕切り線の立体化具合が尋常じゃない。

 

さて準備万端の対戦相手クン。まわしをきちんと締めているところがイイよね!
でも、この子は一体…何なのかしら?たぶん…クマ?
気合が入りすぎているのか、立ち合いで入れ込み過ぎている所が少々気がかりですな。
…これははたき込みで瞬殺されるパターン。

 

おぅりゃぁ。さぁ相手してやるぜぃ!
と、同行者がはっけよいのこった!
(やはり尋常じゃない仕切り線の大きさだわ。)

横から見ると凄い間抜けですな。
わざわざ暑い中電車に乗って来て、朝から俺たち一体何やってんだ?
と感じるこの瞬間がたまらなく好きだ。

土俵上のクマ君以外の動物達も、まわしをきちんと締めている細かさには感服です!
徹底して相撲をテーマにしてるんだもんな。

 

清林パークには土俵はもう一つあって、こちら側のは陸上競技場のタータンのようなので作られていました。
四股を踏んでみると…踏み心地がとても気持ちいい。ただっぴっちり敷き詰められてなかったので、
結構でこぼこしてましたわ。

公園内の時計は相撲の櫓仕立てになっております。

 

斜面を上がった所にあった駐車スペースには前頭や小結などの番付が!
下っ端が間違って上司よりも上の番付の場所に車を止めてしまったら、
かわいがりをたっぷり受ける羽目になるんだろうな。すぐ下には土俵もあるし。

…んもぅ、これでもかと言うくらいに相撲尽くしだ。

 

そしてこちらが相撲四十八手の決まり手のパネル。
こういうのって普通壁に貼ってますよね。
だがしかし、ここ相撲公園ではなぜか地面に貼られていたのであった。

 

「みところぜめ」と「よりきり」。
イラストにエロスを感じるのは心が汚れている所為でせうか?

パネルを見ながら公園内をぐるりと回る。
行事パネルがあった斜面を登り切った先に「ぐんばい広場」があったのですが、
一体どこがぐんばい?と全然わからず途方に暮れる我々。
(広場が軍配の形をしていたらしいです。わかんねぇ!)

清林パークはかなり広く、ぐるっと回るだけでも結構大変でしたよ。
僕らは相撲好きなんでゲラゲラ楽しめましたが、
相撲に興味の無い人からしたら、まぁいわゆる普通の公園なのでは。

夏の琵琶湖一周の旅。次回は琵琶湖周航の歌記念館です。

 

(平成23年8月訪問)

志賀清林パーク
おすすめ度 ☆☆★★★ 相撲に興味がなければただの公園。一人で行ったら心折れそう。
ヘンテコ度 ☆☆☆★★ 相撲をテーマにして作られた所がなかなかヘンテコでした。

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