廃人旅行舎グダグダ旅行記 | ハコモノ巡りとマネキンジオラマの記録帳 https://haizinryokousya.com ハコモノ巡りとマネキンジオラマの記録帳 Sun, 21 May 2023 10:56:29 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.1.5 君も自転車で渡ってみないか?絶景のくしもと大橋!(和歌山) https://haizinryokousya.com/wakayama/wakayama-henteko/wakayama-kushimotobridge/ https://haizinryokousya.com/wakayama/wakayama-henteko/wakayama-kushimotobridge/#respond Sat, 05 Nov 2022 06:30:56 +0000 https://haizinryokousya.com/?p=7465 串本に着いたものの
まだ決めかねていた事があった。
それは串本を観光するにあたってレンタサイクルを利用するか、
はたまたレンタカーを利用するかである。

串本で見に行く予定の場所はと言うと
まず紀伊大島にあるトルコ記念館と日米修功記念館。
そして本州最南端の潮岬と無量寺の串本応挙芦雪館に橋杭岩で、
この順番で回っていくと凡そ35キロ程の総距離になる。(google mapでのざっくり計算)
…さ、さんじゅうごキロだと?
これ、レンタサイクルで回ってええ距離なの?と軽く悶絶だ。

観光協会のWEBサイトでは、
丁度この行程が潮岬紀伊大島周遊コースとして3~4時間でまわれると案内されているので
串本観光には大体5時間ほど使える我々、昼飯の時間を入れても
わりかし余裕がある感じかもしれない。
(串本着が11時過ぎ。次に乗る紀伊勝浦行きの電車は16時半頃)
あとは体力的な事だけど、まぁおすすめっぽく載ってる位なのだから
それほど無茶でしんどいやつでもなさそうよね?と判断。
何せ借りれる自転車は電動自転車なんだから。
ただねぇ…とこの段階でレンタサイクルを選ぶことを躊躇させたのがその値段だった。

3時間1500円。一日だと2000円なのだ。
相棒と二人分で計4000円である。
それならレンタカーと値段変わらんよねぇ。
レンタカーなら移動は速いししんどくもない。
時間に余裕も出来るから、今回は諦めていた
串本海中公園や古座川の一枚岩にも行けるかもしれない。
こうなるとレンタサイクルを選ぶ意味がないんだよなぁ。

これはもうレンタカー一択!
でもね。我々、超絶ペーパードライバーなんすよね。

まぁそれでも乗るとなったらまだ僕よりもましな相棒が運転する事になるんで、
「お前さんどうよ?」と尋ねてみると
「やめとこう。山の方なんて絶対無理やろw」とあっさりレンタサイクルに決定。

駅を出て5秒で到着、南紀串本観光協会。これはとても便利。
早速自転車を借りに行きまッス。

 

宇宙兄弟のグッズを見て、
串本がロケットの街だという事をようやく思い出した。なんて迂闊!
そしてめっちゃ気になるのが珍魚釣り選手権。センスいいなぁ。

案内所に入ると先客が二人居て、時刻表とにらめっこの一人目の釣り人のおじさんは
如何にバスを使って回るか観光協会の方と相談中でした。
ただ並んで待ってるのも何なので、駅前を少し散策。

駅前ロータリー。

ロータリーにあった船の銅像。波濤の表現が素晴らしいなぁ。

トルコ友好の街の駅前にあるオブジェなだけに
これはエルトゥールル号やろなと勝手に思い込んでいましたが、
実はレディワシントン号という船のオブジェでした。
書いてる途中にネットで調べて初めて知ったよ…。
(この後、トルコ記念館も日米修功記念館も行ったのにどういう事ヨ!)
和歌山歴史物語「米国と日本の初めての交流!~レディ・ワシントン号と樫野村の人々~

案内所に戻ると、二人目の人がレンタサイクルを申し込んでいる所でした。
よく見たらこの人、同じパンダくろしおに乗って串本に来た方や。
もしかして行き先同じ場所とかやったらちょっとおもろいよねw
なんてほくそ笑む我々。
その後続けざまにレンタサイクルを申し込みます。
この串本観光協会の案内所では手荷物預かりサービスがあったのでそちらも利用し、
地図やパンフなどいろいろ貰っていざ出発です!

用意していただいた電動自転車がこちら。本日のワイ専用機じゃい!
(写真は戻ってきてから撮ったものです)
見た目小さい感じながらもまたがると結構ガシッとした自転車。
例えるなら拳王親衛隊が肩を怒らせてバイクにまたがるそんな感じだ←意味不明。

そうそう、借りるにあたって一番気になっていた電池なんですが、
モニターにはなんと走行可能40キロの文字が!(←うろ覚えだけど、だったはず)
そんな性能の電動自転車ってあるんやねぇ…。
前輪は小さめのが二つついていて安定しているんですが、
ハンドリングがぐりょんぐりょんと凄く回転してなんや不思議な自転車でした。
何気に出発するまで30分程かかってしまい早くも時間が押している模様である。嘘でしょ!

まずは真っすぐ南下。レトロな雰囲気の市街地を進みます。
乗っているうちに自転車にも慣れ快適である。
ずんずん行くと…海が見えた!

あれが島に渡るためのくしもと大橋よ。
それにしてもカーブのえぐさったらもう。円や。円ですやん。ドーナツやん!
地図で見てた時は、自転車で渡ったらきもちええやろなぁぐらいにしか思ってなかったけど、
これは想像を絶する感じだ。

くしもと大橋スタート地点に到着。
何人もいた本格的サイクリストの方々は、
そのまま車道を進んで橋を上ってたんですが、
ここらへんはなかなか凄い交通量でして、
車道進むのなんか絶対無理やでと歩道の方へ行く僕。
交通標識を見て自転車通行オッケーなのを確認してからゴー。

これ、結構な距離やな。

だけど何処を眺めても景色は最高なので
レンタサイクルを選んだことに間違いはなかったことを確信。←この時は。

ループ部分に近づくにつれその巨大さを実感。

あ、この高低差、これ高所恐怖症にはなかなかきついやつや…。

 

途中自転車を降りて景色を見たり写真を撮ったり。
風の強さとその高さに怯えながらも絶景を楽しみながらのんびり上っていきます。

ちょっとぉこれぇほんとぉにすごいんですけどぉ!
車だったらこんなにゆっくりじっくり楽しめなかったよなぁ。と満足感に浸る。
しかしそれ以上に高すぎて恐怖感。

ループ橋を走破。次は大橋。
と、その前に来た道を振り返ってみると

スタート地点はもうあんなところだよ。

この大橋を渡り切ると紀伊大島に上陸です。

じょうりーく!

 

橋を渡ってすぐの所には展望用スペースとして
ポケットパークと言う広場が設けられておりました。
駐車場もあったので、車で来る人も安心だね。

ここでも絶景をたっぷりと楽しみ、いよいよ紀伊大島内へ突入です。
こっから先がとんでもなくしんどかったという話は次の回にて。では!

くしもと大橋プチ情報
・ループ橋は386m 大橋は290m
・スズキのスイフトのCMのロケ地に使われた

(令和4年10月訪問)

 

くしもと大橋
おすすめ度 ☆☆☆☆★ 絶景が待っているので是非。ただし自転車だとしんどい、
ヘンテコ度 ★★★★★ ヘンテコと言うよりただただすごい

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パンダくろしおに乗って串本へ!串本駅でどでかいマグロの模型を見る(和歌山) https://haizinryokousya.com/wakayama/wakayama-henteko/wakayama-kushimoto/ https://haizinryokousya.com/wakayama/wakayama-henteko/wakayama-kushimoto/#respond Sun, 30 Oct 2022 04:46:30 +0000 https://haizinryokousya.com/?p=7441 秋の訪れなんざ露程にも感じられない、残暑真っ只中の10月中旬。
3度目のサイコロきっぷの旅へいつもの友人と出かけてきた。

今回の旅のスタートはJR天王寺駅。
寝ぼけ眼を擦りながら待つ朝八時の阪和線のホームにやってきたのは
特急くろしおである。それも…

 

「パンダくろしお」なのダッッッ!
これは可愛い。人気なのがよく解るビジュアルにオッサンながらもはしゃいでしまう。

停車時間が短くまごついていると乗りそびれてしまうので
車体をじっくり記念撮影できんかったのは残念。
描かれていた白クマちゃんなんてガオーな感じでとても気に入ったんだけどなぁ。
慌てて撮ったためボケボケだったのね…。

さっさと乗り込んでたいつもの旅の相棒犬面氏を追って
席に着く。周りを見渡してみると、うわぁ満席ですやん。
関西屈指の観光地、白浜の人気恐るべし。と再確認だ。

おっと、そういや今回の目的地をまだ言ってませんでしたな。
というかパンダくろしおに乗ってサイコロきっぷの旅なんだから
もう言わなくてもわかってるじゃん、そのまんま白浜なんでしょ。
と読者諸氏は既にご賢察でありましょうが
ノンノンノン。そんな甘々な事するとお思い?
我々は白浜を選ばない。選ばなかったのだ。

~サイコロきっぷ~
サイコロを振って目的地が決まる往復5000円で乗れる素晴らしきキップ。特急・新幹線もオッケー。
場所は、餘部(城崎温泉)・倉敷(岡山)・東舞鶴(西舞鶴)・尾道・白浜・芦原温泉、
そしてレア駅として尾道が当たった人だけ再抽選で博多行のチャンスありの
計7か所である。※カッコ内の場所は途中下車可

みんな大好きパンダがいる白浜アドベンチャーワールドや美しさ比類なしな白良浜などなど
人気の場所が数多ある白浜だけれども、オッサン達が行くにはなんかちょっと抵抗なくない?
白浜っていっつもキラキラ輝いてて、陽キャ達のサークル旅行や麗しいアベックちゃんの温泉旅行の
御用達の場所よね。←ど偏見
せめて大人数でワイワイ行くならまだしも、今回はまたしてもオッサン二人連れの旅やからねぇ。
まぁそれでも珍スポ的な場所もあるし、三段壁なんてめっちゃ行ってみたいし、
なんてったって折角サイコロきっぷで白浜引いたんだから行っとかなあかんやろ!という気持ちもあったので、
白浜の手ごろな宿を調べてみたら…。あらへん。全くあらへんやん。
ブルジョア向けばかり、ってか一人で泊まれそうなとこが全くあらへんのですよ。
まぁそれ以前にどこの宿も空いてないんですが…。

っつうわけで我々考えました。
そもそもの話、かねてから和歌山で行きたいと思ってた場所と言えば串本なんすよね。
本州最南端の地は制覇しとかなあかんし、無量寺の長沢芦雪の虎はずっと見に行きたいと思ってた。
しかーも、串本について調べてみたら、大島にはエルトゥールル号に関する博物館や史跡もあって、
これには世界史大好きな相棒氏はずっと興味を持っていたとの事だ。
これ、もう串本行くしかないよな。

そういう事で串本を初日の観光のメインに据えることは決まり。
次は宿なんだけど、白浜を遙かに通り越して和歌山の奥へと進むのだから、
それならもっと先へ進めばいいんじゃね?という結論が出た。
ここで浮かんだのが、絶景の露天風呂温泉「忘帰洞温泉」があるホテル浦島だ。
そして那智勝浦と言えばマグロ!マグロを食べて温泉に入って、二日目には
熊野那智大社へお詣りに行く。もうこれ以上ない計画ですやん!
こうして我々の紀州旅行の行程が決まったのであります。

ただこの計画の欠点は、安く移動できる事が売りなサイコロきっぷを使うのに
無駄に電車賃がかさんでしまうという所だ。
紀州路は電車の本数が少ない上に、特急しか走っていない時間帯が多数である。
そう、強制的に特急に乗らされるのだ。
これ、サイコロきっぷのお得感完全にどっか行っちゃうよね。

しかし大阪からだと九州や東京へ行く方が近いという、
恐ろしい程に遠い和歌山の奥へ行く機会などそうそうないのだから
これは是非とも行っておきたいのだ。
(ちなみに、那智勝浦を選ぶきっかけとなったホテル浦島には泊まることが出来ませんでした。テヘw)

そんな遠い遠い和歌山県。
出発の天王寺駅から和歌山駅までは約50分。
そして和歌山から白浜までは更に一時間半程かかる。
白浜から串本までも約一時間と本日最初の目的地まではおよそ3時間ちょっとの大移動である。
(串本から勝浦までは40分ですぜ…)
…どんだけ遠いねん!

3時間電車乗りっぱなしと言えば、
前回行ってくっそしんどかった城崎温泉への移動とほぼ変わらないという恐ろしさ。
今回は無事耐えれるんだろうか…と怯えておったのですが、豈図らんや全くしんどさのかけらもなかったのです。
それは何故かと考えてみると、窓から見える景色がそれはもう素晴らしかったから。
やはり海が見える路線はたまらないっすねぇ。
海を眺めてボーっとしたり、相棒とだらだら話しているうちにあっという間に白浜に到着でした。

そうそう、我々が座ったのは左側の席でして、
海側と反対側の山側の方なんすよねぇ。なので景色を楽しむには
海側に座っている人の方を眺めるしかなかったのです。
丁度、我々から見える側の席には一人旅っぽい男性が座っていたのですが
ちらちらと見てくる我々の事が大層気に入らんかったんでしょう。
おもむろにサーっとカーテンを閉めて、自分だけカーテンの中にもぐって景色を眺めてはりましたw

とりあえず席の予約の時になぜ海側をとらなかったのかと
犬面さんを詰めといたことは言うまでもない。
コイツ、毎回景色の悪い方の席取りやがるんだよな…。

白浜に到着するやいなや、潮が引くが如く一斉に乗客が下車する光景は圧巻。
あっという間に駅のホームは列が出来る位の満員でした。
白浜人気、ほんまやべぇ。
お陰で海側の席に移動することが出来たのは有難かったです。

これは白浜駅だったかな?パンダの顔になっとった。

パンダくろしおの車内はカワイイパンダがいっぱいだ。

ドアには白クマさんもいたぞ!

 

白浜から串本までは海側の席でのんびり過ごす。
奇岩奇石をたっぷり眺めているうちにあっという間に串本に着いた。
途中通過した駅はカラフルな所が多かったなぁ。

初の串本!
ホームでぐいーっと伸びを一つすると、遠くへ来たなぁーという実感が湧いた。

時刻表をチェック。
うーむ、これは手ごわい感じやなw
17時台に電車が来ないのは何気にきつい感じだ。
那智勝浦までは特急と普通はそれほど到着時間に差はないので
普通の方に乗りたい所。となると、16:35のが丁度良さそうやね。
現在、時刻は11時過ぎ。約5時間半しか観光する時間がないのか。
レンタサイクルで回るつもりなので結構ギリギリかも?

そうだそうだ。串本駅は本州最南端の駅なんやな。

 

改札を出てまずは駅舎内を見学。
色々と観光者向けに案内、説明、串本の紹介が詳細に載っていて実にありがたや。
そしてそして、駅舎内で一番目立っていたのが…

カジキマグロの模型だ!デカい!
全長5mの実物大との事。一本釣りはこんなデカいのを一人で釣り上げるんやろ!?すげぇ!

お昼ごはんにはマグロを食べようと固く誓い、
紀州串本観光スタートです。

(令和4年10月訪問)

 

パンダくろしお公式サイト

串本観光協会公式サイト

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歌川国芳月岡芳年etc.武者絵の浮世絵たっぷり鑑賞!「兵庫県立美術館」(兵庫) https://haizinryokousya.com/mannequin-ningyou/theheroes-hyogomuseum/ https://haizinryokousya.com/mannequin-ningyou/theheroes-hyogomuseum/#respond Sun, 23 Oct 2022 00:51:47 +0000 https://haizinryokousya.com/?p=7391 本場明石で食べた美味しい明石焼きと
真っ昼間からゴクゴク呑んだ生ビールのお陰で
新快速車内では絶えず舟をこいでいた僕。
だけどなんとか持てる気力体力全てを出しきって無事三宮で下車成功である。
なんてったってこれから向かう先は、実は今回の旅行で一番楽しみにしていたと言っても
過言ではない場所なだけに、とてものこと寝落ちなんてしてられないのだ。

駅舎を出て人であふれるかえる北野坂をえっちらおっちら登っていく。
我々が向かっているのは勿論北野異人館街
…ではなく、野球好きのオッサン達には興奮と感動が確約されている場所。
そう、ダルビッシュミュージアムだ!

 

…あれ?同行者の様子がおかしいぞ?
本日の旅程でここダルビッシュミュージアムを一番のお目当てにしていた犬面さんは
到着するや否や駆け込むように入口玄関に向かったのだが…。

すぐさま何とも言えない笑みを浮かべて戻ってきた彼は
「マジか。閉まってるやんw」とその場で崩れ落ちたのだった。
うっそーんw事前に調べて本日開館ってのは確認しとった筈なんやけど。
中を覗いてみると、ああ…施設メンテで臨時休館なのね…。

何時以来かの「行ったら閉まってた」に
呆然とするオッサン二人。この後どうするよ?と我々困惑ぅー。
このまま北野異人館ってのが一番自然な流れっぽいけど、

それは流石にベタすぎていまいち気が乗らない感じなのよね。
仕方ない、この後に予定していた所へそのまま向かうことにしよう。

再び三ノ宮駅に戻り今度は阪神電車に乗ってカラフル駅舎の岩屋駅へ移動です。
そこから海側へ歩いて行けばお馴染みの兵庫県立美術館に到着だ。

特別展「ボストン美術館所蔵 刀剣×浮世絵 THE HEROES 武者たちの物語」

本展覧会では国芳や芳年の武者絵がたっぷりと展示されるらしいんで
めっちゃ楽しみに待っとったんですよねぇ。
くによし!くによし!よしとし!よしとし!浮世絵武者絵大スキー!

そして本日は開幕日。
春に京都文化博物館で行われた特別展「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」では
閉幕ぎりぎりに行ってしまった所為で図録を買いそびれてしまったので、
今回は絶対にやらかさない!と固い決意を胸に早めにやって来たのであります。
まぁまさかの開幕日に来てしまうとは流石に思わんかった。

春のその時の話はコチラ

春の京都美術展巡り!「国芳から芳年へ」を見に京都文化博物館へ行く(京都)
「チョー暑ッい!」 まだ四月初旬とは考えられない程の、 真夏を思わせる季節外れの陽気の所為で、 着込み過ぎて出てきた事に大層頭を悩ませながら、 烏丸御池から姉小路通に向かってトコトコ歩いていると、 目の前に現れたのが…   ...

 

本特別展は京都の国芳から芳年展と同じく
写真撮影可の展覧会と嬉しい仕様でした。

 

美術館内のあちこちに飾られていた武者絵の書割(パネル)カッコヨ!
それらを眺めてたっぷり興奮。さぁ準備万端、いざ会場へゴー。

んでもって会場内はこんな感じでした。
初日だという事もあって移動するのも大変なくらいに大混雑なのでは!?と戦々恐々としておりましたが、
時間帯が良かったせいか、ゆっくりのんびり鑑賞できるくらいの人出でした。
空いている場所をふらふら移動しながら鑑賞開始です。

そうそう撮影ですが気合い入れて沢山撮っても特段見返さないという事が
京都の展覧会見に行った後分かったので(そもそもうまい事撮れないんで見返しても…)
鑑賞に集中し、めっちゃ気に入ったものや、
後で調べたい作品だけを撮っていく方針で。
まぁあんまりガツガツ撮影してたら他の人の迷惑だし、
見るのが疎かになっちゃいますからのぅ。

 

1 神代の武勇譚

 

最初は神代の頃の武勇譚に現れる
英雄たちの雄姿が描かれた浮世絵が展示されておりました。

のっけから芳年に国芳がドーンだ!

「小子部栖軽豊浦里捕雷」歌川国芳
雷獣を捕らえる雄略天皇の従者小子部栖軽(ちいさこべのすがる←読めねぇ)
ダイナミックでド迫力な構図ときらめく色遣いがたまらなく好き。

 

2 平安時代の武者

お猿さんと熊ちゃんの相撲の行司をする金太郎さん。かわいい。

国芳のタコは妙にえちえち。
他の展覧会なんかで何度も見たはずだけど、また見入ってしまうのが情けなや。
悪役商会に居そうなフグさんも密かにお気に入り。
それにしてもどのお魚さんたちもリアルに描かれてて国芳ほんま上手やと感嘆。

そして芳年のこちらの絵はどうやら本展覧会の目玉扱いのようで、どんと目立つように展示されておりました。

月岡芳年「平井保昌 袴垂保輔」
緊迫感ありすぎて胃が痛くなるような月百姿の方とは違って
こっちはひたすらカッコいい。今展覧会で一番お気に入り。やっぱ芳年だいしゅき。
(月百姿の絵は刀剣ワールドさんに解説付きで載ってましたんでどうぞ)

 

3 源平時代の英雄

丁度、大河で「鎌倉殿の13人」をやっている所為か
絵を見てる人達の熱量が他の時代を見ている時より大きいように感じた。
それプラス出品数も多めだった気がする。

鳥井清満「一頼法師 筒井浄妙」
祇園祭の浄妙山のもとになっているお話やねぇ。
大津絵っぽくて好き。

怪力無双の畠山殿。
鵯越えの逆落とし。背負われているお馬さんの表情がどことなく切なくて良い。

義経八艘飛びの場面。
どうしても能登殿を応援してしまう。これも判官びいきよね。

勧進帳。安宅関。
涙なくして見られない名シーン!

他にもたくさんの名場面を描いた浮世絵が展示されておりましたわ。

 

んでもって、源平時代のすぐ近くに設けられていた刀剣ゾーンがこちら。

 

ボストン美術館の名刀。
刀剣はどう鑑賞したらいいのか全くわからないレベルなので
うわぁ、きらきらしとるなぁ…なんて阿呆のような感想で素通り鑑賞でした。
そんな展示の中で気になったのが説明書きに書かれていたビゲローさん。勿論、ひげろーやん!としょうもない事を思ったことは秘密。

そして源平時代の展示コーナーの締めと言うか、トリで展示されていたのが…

巴御前!

美しさ満点の巴さんに、

厳つさ満点の巴さん。
作者によってこんなに変わるんかというくらい違ってた。

展覧会も終盤戦。
お次が…

 

4 鎌倉時代の物語

 

日本三大仇討の一つ、曽我兄弟の仇討のコーナー。充実ぶりが凄かった。

こちらでは色々と面白い展示もあって、
江戸時代に作られた武者番付なんてのがありました。

 

こちらは武者絵地図。
気になった場所へ行ってみたい。

 

5 太平記の武将

「赤坂城の籠城」
南朝派ワイ、食い入るように絵を見る。
ちっちゃな頃に太平記読んで、楠殿の籠城戦に興奮した思い出。

 

6 小説のヒーローたち

椿説弓張月を題にして作られた双六。
(ミュージアムショップにこれを模したものが売っていたので帰り際に購入した)

里見八犬伝の犬坂毛野。
里見八犬伝はどうしても角川映画のイメージが強いや。

川中島での武田信玄と上杉謙信の一騎打ち!

他には妖術使う袴垂さんの絵などもあってとても面白かったっす。
妖術、妖人が大暴れする読物とか講談大好きなんでほんと素晴らしかった。

大満足で会場を出るとグッズ販売コーナーが設営されていて、
今回はばっちり図録を購入、双六も買ってポストカードも買って、
そしてあれもこれもと大散財をしてしまった…。
荷物重いわぁ…なんて思いながらも楽しさでニッコニコしながら部屋を出ると
ぐったりと旅の相棒が出口で座って待っていたw

すっかり忘れてたわw
聞いてみると、やはり今回も興味がわかなかったらしく
速攻で会場を出たらしい。
源平合戦とか丁度ドラマもやってるし、
絶対知ってる時代やから大丈夫やろうと思ってんけどなぁ
と振ってみると、それすら知らないと衝撃の返答。
こ、こいつ…。ダメだ。

この後、締めに横尾忠則現代美術館に行く予定でしたが
「もう勘弁してくれ…」と相棒からのギブアップ宣言が出ましたので
今回の兵庫旅行はこれにて完。

おまけ。

兵庫県立美術館は久々だったらしい相棒犬面さん。
美術館裏手、海側に立つヤノベケンジのデッカイ女の子の像をまだ見た事が無いとのだったので
行ってみた。

途中見つけた、青りんご。上まで登る元気が出ず下から見ただけ。
そして安藤忠雄ギャラリーがあったので入ってみようとすると、
「もうええやん…」と拒否られたため、今度一人で来た時に入ることにしたw

おお!すげぇ!と兵庫県立美術館きて一番の声を上げる旅の相棒。

ワールドトリガーみたいで相変わらず強そうだ。

近くに寄ってみたい犬面さんでしたが、
アベックがずっと像の近くでキャッキャうふふしてた為
近寄ること能わず。
ずっとちらちらこっちの方見てたので、
あれは絶対犬面さんを寄せ付けない様にする為に
わざとどかへんねんやろうなぁなんて思いました。
案の定、我々諦めて美術館の方に戻っていくと、
すぐさま像の傍を離れたアベック。なんやねんそれw

(令和4年9月訪問)

 

特別展「ボストン美術館所蔵 刀剣×浮世絵 THE HEROES 武者たちの物語」
兵庫県立美術館公式サイト

入場料 大人1800円
開館時間 10;00~18:00
会期 令和四年9月10日~11月20日

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本場明石で明石焼き!「明石焼きゴ」さんで漢字クイズに挑む。(兵庫) https://haizinryokousya.com/hyougo/hyougo-henteko/akashiyaki/ https://haizinryokousya.com/hyougo/hyougo-henteko/akashiyaki/#respond Thu, 20 Oct 2022 02:54:12 +0000 https://haizinryokousya.com/?p=7375 「今日のお昼ご飯は明石焼きにしよう!」
食事だけを目的にその土地へ旅に出るというのは初めての事なので、
このちょっとした思い付きにはすごく楽しみを覚えた。

五色塚古墳の最寄り駅である山陽電鉄霞ヶ丘駅から、
明石焼きの本場明石へと向かいます。
あまり馴染みのない播州方面、明石って遠いよなぁなんて漠然と思ってましたが、
ここ舞子近辺からだと結構近かったことに驚き。←そらそうよ。
大阪人は大阪駅基点に考えちゃうからなぁ。
ってな事で、電車に乗る事ほんの10分程で山陽明石駅に到着です。
…え?なに?めっちゃきれいに整備されてんじゃん!?

 

明石駅前ってこんなんだったっけか…!?う、記憶がッ…。と戸惑う僕。
前に来たのは確かタコフェリーに乗りに来た時だったろうから…もうかれこれ10年以上も前なの?
あまりの浦島太郎っプリに先生困惑だわ…。

明石と言えばやはり魚の棚商店街。
まずはそちらへ向かって歩いて行きます。
しかし魚の棚商店街って駅から離れてたっけ?駅前すぐに商店街があったと思い込んでたよ…。
自分のあまりの覚えてなさに乾杯。

お昼時真っ只中の魚の棚商店街の賑わいたるやもう!
歩いているだけでもホント楽しいです。

干し蛸とかお土産に買って帰りたいなぁ。
あ、この魚美味しそう。ほほぅ、こっちのお店良さげやな。
この飲み屋は確かおとな旅で紹介されとったよね。
もう明石焼きよしてこっちで酒でも飲んじゃう?
…みたいな感じで全然先に進めない状態に陥ってしまう程である。
なんて恐ろしい子!魚の棚商店街!

なんとか誘惑を断ち切りようやく辿り着いた明石焼きのお店が…

こちら!
「明石焼きゴ」さんでございます。
美味しいのは勿論、それプラスちょっと変わった
面白いお店としても評判の有名なお店ですな。

さて、この明石焼き屋さんの何が変わっているのかと言いますと、
それは中へ入ってのお楽しみという事で…
ってタイミングよく列が途切れてますやん!
行列覚悟で来ただけにこれはチャンス!
(我々が入ってすぐに続々と人が並びだしましたわ)

「いらっしゃいませー」
店員さんの挨拶に迎えられながら中へ入りますと、
奥には調理室&カウンター、右側は大人数用のお座敷席。
中央から左手部分にテーブル席が並ぶ店内、
空いてた二人用テーブル席に腰かけます。
辺りを見回すと昼酒飲みながら美味しそうに明石焼きを食べる老若男女。
ああ、これはとてもいい雰囲気。そしてめっちゃ美味しそう。

メニューを見てしばし悩む。
ふぅむ、チーズのトッピングとかもあるんか。それも美味しそうやなぁ。
でもやっぱり最初は王道のノーマル明石焼きを選ぶべきだろう。
ってなわけで、我、明石焼きと麦酒を注文です。
うぃー昼酒決定や!おおダメ人間!

この注文時に「待ってる間チャレンジしみてくださいね」と店員さんから渡されるのが
正解数によって飲食代が割引になる、問題が10個書かれた漢字テストでした。
そう、これが「明石焼きゴ名物」漢字テストじゃいッ!
(写真はテストに悶絶中の相棒氏)

6問正解で5パー引き、8問で10パー、全問正解だとなんと20パー引き!
うぉぉぉぉ!こんなんめっちゃやる気出ますやん。
ワイは学生時代国語だけ偏差値70オーバーだったあだ名が国語博士だった男。
相棒は漢検2級持ち(←いつも漢字を読み間違えるくせになぜか合格してるのがイラッ!)
この二人で協力して挑めば全問正解だって不可能ではなかろうて。
まぁ最低8問は正解したいよねぇ、なんて挑んだものの…むずっ!マジムズカチィですやん!
(難易度的には漢検2級から1級くらいな感じ)
最初に相棒にやらしてみたら、まぁ酷かったw
んで僕が訂正して直して…結果7問正解の微妙な感じでした。無念…。

漢字テストと言えば他にもありまして、
それは店内の壁にぐるりと貼られた恐ろしい数の漢字テスト。こちらはなんと全問正解すれば
一年間明石焼きが無料というもの。
この難読漢字テストが有名で良くテレビとかでも紹介されてますな。
僕もそれを知って、ここ「明石焼きゴ」さんに来たかったんだよな。

とりあえずやってみたら全然読めなかったw
こんなん出来た人居るんか!?なんて思うのですが、
その漢字テストの下には歴代の正解者たちの写真がずらりと掲載されてました。
すげぇよ…。ほんまもんの勇者やん。

どんな人たちなんやろとそれらの方々を見てみたら…宮崎美子さん載ってるやんw
何気に一緒に写ってるの岡本信人さんよねw
あと、千鳥が載ってるのってマジかよ!?
大悟が読めたなんて信じられないよ…。

そうこうしているうちに、お待ちかねの明石焼きが到着です。
ナニコレ!まじ美味そうじゃん!

付いてるお出汁にぷるんぷるんの明石焼きをとぷんと沈めると
ふわふわとほとびて、それをずずずっと優しく口中に吸い込むと…ふはぁ…。幸せが広がった。
美味い!本場明石で食う明石焼きは最高でした。

そしてそのまま調子に乗って昼酒うえーい!とビールをぐびぐび飲んだところ、
一気に酔いが回って無事ノックアウトです。
うわぁ本日の観光、これにて終了ですやんw
慣れない事はするもんじゃないと思った昼下がりの出来事でした。

とは言ってもまだまだお昼時。
時間もたっぷりあるし次は何処へ行こうかなぁと考え、
移動したのは三宮だ。次に向かうのはあそこだ。

(令和四年9月訪問)

明石焼きゴ 公式サイト

営業時間 11:00~23:00 日・祝・火 11:00~22:00
定休日 月

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https://haizinryokousya.com/hyougo/hyougo-henteko/akashiyaki/feed/ 0
住宅街の中にある巨大古墳。五色塚古墳からの眺めは絶景!(兵庫) https://haizinryokousya.com/hyougo/hyougosiseki/hyogo-goshikidukakohun/ https://haizinryokousya.com/hyougo/hyougosiseki/hyogo-goshikidukakohun/#respond Wed, 19 Oct 2022 05:40:36 +0000 https://haizinryokousya.com/?p=7343 下車すべき最寄り駅を間違えてしまうというやらかしのお陰で
たまたま存在を知り、見学をした旧武藤山治邸から目指す五色塚古墳までは、
およそ1キロくらいの距離だった…筈。

確か線路すぐ近くに古墳はあったから、
この目の前の線路に沿って伸びるでっかい海岸通りを行けば、
迷うことなく10分くらいで着いちゃう感じよねぇ。
なんて難易度低いのかしら!、と余裕綽々で移動開始です。
…と、その時であった。
線路って踏み切りあったっけ?

歩いて行ったはいいものの、向こう側に渡れなければ
垂水まで一駅区間歩くはめになっちゃうんでは?
そう疑念が湧き始めるともうイケナイ。
これは間違いなくやらかしてしまうパターンだろう。
そこで我々は考えました。気づいちゃいました。
先に渡ってしまっとけばいいんじゃね?と。←一つ目のミス。高架と踏切有りましたわ。当り前よねぇ。

 

舞子公園すぐ横の道を北上し、アンダーパスをくぐって進みます。
途中、旧木下家住宅の案内があり、すぐ近くのただの民家を
「もしかしてここ?全然そんな雰囲気ないけど」なんて間違う失態で赤面だ。
そんな旧木下家住宅は我々が間違って降りた舞子駅の方角にあって
そこまで戻ると古墳から遠ざかってしまうため今回は見送ることに。
まぁ、寄ってって山陽電車に乗って霞ヶ丘駅まで出れば楽なんじゃと
同行の犬面氏に提案したんですがねぇ。
何故だか「戻るほうがしんどいやろ?wそれに電車の本数の事もあるしな」
とまさかの却下だった。

ならばどんどん進んで行こうではないか。
急に現れたかなりの傾斜の坂道に「戻って電車が正解やったわ…」
とすぐさま愚痴りだす同行者を罵りながら登り切ると再び線路が現れた。
「こっちは山陽電車の方やね。この線路沿い進めば間違いないよな」

踏切を渡らずまっすぐ行こうとした時、同行者からストップがかかる。
「これ、進むとまた坂下るんとちゃうん?踏切渡るほうがええって」
君が言う事外れるからなぁ…と当方愚図っていると丁度その時
車が線路沿いを進んで行ったのです。
見ていると、すぐさま右折した(下って行ったように見えた)
「ほれw」とドヤ顔の同行者、彼の言うまま踏切を渡り
大きめの道まで出て東進します。←二つ目のミス。後で地図を見てみると線路沿いに霞ヶ丘駅までまっすぐ道はあった。

この大きめの道はまっすぐ伸びており、ひたすら進む我々。
この時、実は線路から徐々に離れて行ってた事に全く気付いていなかったのです。
これが三つ目のミス。山陽電車の線路は東南の方角に延び、大きめの道はほぼ東向き。そりゃ離れるw

歩けども歩けども、一向に古墳らしきものは見えてこない。
「ちょっと道曲がっとく?」
「いやいやそれはヤバいやろ。ただの住宅街にしか見えんぞ?」
そんな感じで更にまっすぐ歩くも、流石にこれは絶対におかしい。
もう垂水駅すぐ近くなんじゃね?と途中右折して坂道を下り
線路を目指して進むと…まさかの行き止まりだった!
うわぁ…。これやっちゃってるよ。こうなったら一旦垂水まで出たほうがええかな?
と惑い始めたものの、勇気を出して少しだけ戻ってみようと決め、少し歩くと…
もしかしてあれじゃね!?

 

あれや!

で、でけぇ!

ごく普通の閑静な住宅街に突如と現れる巨大古墳、五色塚古墳。
想像していたよりも遙かにデカかった。そして整備されててとても綺麗。

入り口は向こう側よね、と五色塚古墳の北側をぐるりと回り
隣の小壺古墳(豪壮な五色塚と対比するととても可愛らしい感じだった)
を眺めた後入口に到着です。

こちらが入口。
奥にある建物は管理事務所との事だ。

遠くから眺めてた時もでかさをたっぷり感じてたけど、
近くで見ると更にでっかい。写真一枚に収まらねぇ。

まずは管理事務所へ向かい、見学の手続きを済ませます。
事務所内には発掘された土器などの展示や兵庫県内の古墳についての説明パネルなどがありました。
有難かったのはウォーターサーバーが置いてあって自由にいただけた事。
残暑厳しい9月にこれはほんとありがてぇ。

事務所内に居てるこの子の名は「なつしま」ちゃん。
なんでも五色塚古墳を舞台にしたアニメプロジェクトに登場するキャラクターとの事。
詳しい事は公式サイトがありますんでそちらでどうぞ。

管理事務所を出て古墳に上がってみます。
あ、結構急…。運動不足には結構大変。

 

古墳の斜面には葺石がぎっしり。
(復元された物らしい)
登っている途中海の方を見てみたんだけど…めっちゃええ眺めや!
そしてそのまま振り返ってみると…ひぃー!めっちゃ高いやん!
高所恐怖症の人は振り返っちゃいけない。

階段を上り切ると前方後円墳の前方部分に到着です。
方形を取り囲むように埴輪が並んどりました。

前方部の先端から明石の海を眺む。
うむ。とても良い景色だ。

ここまで来たら次は後円部分にも上がっとかなきゃいかんでしょう。

さっきよりこっちの階段の方が高所恐怖症的には怖かった。
ひぃひぃ言いながら登ると後円部分に到着です。

ひぇー。高ぇ…。

怖い怖いと言いながらも、景色が素晴らしかったので満足。

ちなみに海とは反対側の住宅側はこんな感じ。
めっちゃ住宅が迫ってきている。というより住宅の海の中にポツンと浮かぶ大古墳。

五色塚古墳の見学時間は9:00~17:00までなので
冬場なら綺麗な夕焼けに染まる明石の海が見れそう。
あと、登りよりも降りるときの方が恐怖は倍。五色塚古墳はめっちゃ高かったです。

 

山陽電鉄の霞ヶ丘駅へはすぐだった。歩く距離全然違うやん…。

(令和四年9月訪問)

 

五色塚古墳 神戸公式観光サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ 絶景!
ヘンテコ度 ☆☆☆☆★ ヘンテコというより不思議さが凄い。

入場料 無料
営業時間 9:00~17:00
定休日 12月~3月 月 4月~11月 無休

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https://haizinryokousya.com/hyougo/hyougosiseki/hyogo-goshikidukakohun/feed/ 0
明石の海を臨む「旧武藤山治邸」の眺望が素晴らしかった(兵庫) https://haizinryokousya.com/hyougo/hyougosiseki/hyogo-mutousanjitei/ https://haizinryokousya.com/hyougo/hyougosiseki/hyogo-mutousanjitei/#respond Tue, 18 Oct 2022 13:29:08 +0000 https://haizinryokousya.com/?p=7285 優しさを見せる気配なんぞ一向に無い、
残暑さん大暴れ中だった九月中頃の事。
次の旅行(サイコロきっぷで引き当てた白浜行計画)の打ち合わせを兼ねて
少し軽めのお出かけをする事にした。

「軽めやし新快速で行ける近場でええよな?
 ちょうど行きたい場所があんねんけど」と、
我が提案した場所は…五色塚古墳だ。

神戸のイメージには全くない巨大古墳(個人的感想)。
住宅街の真ん真ん中にどんと突如として現れる前方後円墳。
古墳から眺める明石の海は絶景。
なんかの写真で見て以来、
これは一回行っとかなきゃとずっと思っとったのよね。
いい機会やしと勧めてみると…

「それなら兵庫県立考古博物館も併せて行きますか。古墳つながりやし」
と旅の相棒犬面さんも珍しく乗り気だった。

 

朝9時。大阪駅に集合。
先に古墳か博物館かどちらから行くか決めておらず、
オッサン二人はしばらくの間悩む。
帰りの事を考えれば遠くから行くのが正解だけど、
ただ、五色塚古墳は駅から距離がそこそこあった筈。
先に行っとかないとしんどくね?
そう結論付け、
まずは五色塚古墳から見に行くことになりました。

五色塚古墳は舞子駅と垂水駅の中間あたり。
たぶんちょこっとだけ垂水の方が近かった気がする。
まぁ運賃は同じだったので舞子まで購入し出発です。

明石海峡大橋!

乗り換えがめんどくさかったんで結局新快速には乗らず、
快速に乗って一路垂水駅へ。
のつもりでしたが、気づいたら乗り過ごしていて
舞子駅からのスタートになりました。

 

明石海峡大橋、ずいぶん前に来て以来やねぇ、
とちょっぴり感慨深い。
橋の博物館や移情閣ももっぺん見に行きたいなぁ。
ってか今から行っとく?なんて思いましたが、
まぁ本日のメインを見て回ってから考えることにしよう。

舞子から五色塚古墳までは1キロちょっとくらいやったかな。
歩いてもさほどしんどくはなさそうやけど、山陽電車に乗って
古墳の最寄り駅になる霞ヶ丘駅まで行けばもっと楽っぽいがどうしますかね?
と、体力に不安の或る相棒に気を使って振ったんだけど、
「いや歩きでええよ。それくらいわざわざ乗らんでもええやろw」
と何故か強気の態度を崩さなかった。

まぁ君がええんっていうんやったら全然ええねんけどねぇ。
(後悔してたのはお約束w)

線路沿いを進めば迷わんと行けるやろと思い、
とことこ駅を出て歩いて行きますと案内看板を発見。
ふーむ何やら色々ありますぞ。

「藤山邸とかいうとこあるで?前に来た時行ってないから行ってみるか?」
と発言したのは我ながら今でも恥ずかしさでいっぱい。

スロープを降りた先は舞子公園。
見事に松、松、松の松林が広がっておりました。
なんとなくいい匂いがしたのはきっと気のせいではない筈。

長い松林を抜けると海は目の前だった。

信号を渡って再び舞子公園(こちらは南地区)に入ると…あれか!
あれが武藤山治邸やね。

移情閣と同じく中に入って見学可能な施設なんだろうか?
何も知らずにやってきた旧武藤山治邸はこれぞ神戸って感じの建物でした。
なんとなく北野にありそうな雰囲気だ。
貼り紙を見てみるとどうやら中にカフェがあるみたい。
武藤山治邸は商業施設として運営されてるんかな。

ぐるりと門の方へ向かい、右側の建物の玄関から中へ入りますと、
入ってすぐの正面に受付が設けられておりました。

受付の或るこちら側の建物は
コンクリート打ち放しの箱状の事務室が嵌まり込んだような不思議な形。
後から作って廊下で繋げたんかねぇ。
(ググってみた。この受付がある建物は管理棟で、
 もともとあった撞球室を参考にして復元された建物なんですって)

そうそうカフェは渡り廊下手前、
右に曲がった先にありました。

そのまままっすぐ進み、渡り廊下を超えた先が
有料ゾーンの旧武藤山治邸。

めっちゃオシャレやん!

入ってすぐのホール部分からは
食堂、広間、応接室へ繋がってます。

まず最初に入った食堂は…
やりすぎやろ!と思わず言ってしまった程のオシャレ空間でした。
ちょっとカッコよすぎでしょ。

卓上に置かれた雰囲気たっぷりの小道具がたまらない!

食品サンプル好きとしては見逃せませんわ。
そういやこういう風に出てくるオリーブって食べるんすかね?
バーとか行かないからわかんない。

オシャレっぽく撮ってみた。うむ、満足。

食堂から広間へ移動します。

ベランダに面した広間は応接や社交室として使われていたとの説明書き。

 

1階残りのもう一室、応接室は
ソファのフカフカ感がステキだった。

 

続いて2階。
階段を上がったところのホール部分では
窓際に椅子と机が置かれこれまたとてもいい雰囲気だった。

んでは階段上がってすぐの部屋に入ってみますと…ああここもまた良い。

貴賓室。
説明書きによると、もともとは夫人の部屋で
西南の隅を切り取り作られたベランダからの眺めがこの部屋の特徴で、
海に沈みゆく夕陽を楽しまれたことでしょうとあった。

その光景を妄想しながら覗いてみると移情閣が見えた。
旧武藤山治邸は現在地へ移築された建物だから、
当時とは見れる眺めは違ってるけどこれまた十分すぎるほど良き眺めでした。

部屋を出てお次に向かうのは階段上がって正面のお部屋。

書斎。
当時そのままの家具や灯具が使われ再現された部屋の中央には
サンジさんの銅像がどーんと置かれていた。

2階残る一室、主寝室には
完成式典での名物知事の短歌が紹介されてたり

記念館の由来を記したものなどが展示されていた。

でもやっぱり一番目を引いたのは武藤山治さんの肖像画やね。

何気なく、たまたま降りる駅を舞子にしなければ
存在を知らなかったであろう旧武藤山治邸は
入館料100円という破格の安さでなかなか楽しめる施設でした。

(令和四年9月訪問)

 

旧武藤山治邸 facebook

入館料 大人100円
開館時間 10:00~17:00
休館日 月 年末年始

 

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