平安の頃より紅葉の名所!竜田川。(奈良)

「ちはやふる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」
日本史上燦然と輝く超絶イケメン在原業平サンが詠んだ、
知らない人なんていないはず!?
百人一首にも撰ばれているこのすんげぇ有名な和歌を、
そろそろ紅葉の見頃時だし、何処行こうかなぁ…なんて考えていた時にふと思い出したのであった。
(え?知らない?イヤイヤイヤ。絶対、学校のカルタ大会や国語の授業で一度は聞いた事があるって!)

多くの歌人達に詠まれた紅葉の名所として名高い竜田川。
(百人一首だと、他に能因法師の歌が撰ばれてます。
「嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は 竜田の川の 錦なりけり」
時雨殿の公式サイトには歌の訳が紹介されてますのでどうぞ。
17番在原業平さんの歌 69番能因法師さんの歌 )

果たして平安時代の歌人達が愛した紅葉の景色は未だ健在なのであろうか…
と、考え出すと夜も眠れなくなる程、気になる気になる気になる子ちゃんだ。
そう言や、丁度「昔の人は偉かった(名所旧跡を歩いて巡るテレビ番組ね)」では
百人一首をテーマにしていたなぁ。
時期が時期だけに竜田川にも間違いなく行くだろうから、ここは一つ、
くっすん達より先に行っときたい。
…よし、今回の紅葉狩りは竜田川に決定だ!

だけど今年の紅葉の色づきはかなり悪いらしいんだよなぁ。それだけが心配。

はてさて。
とりあえず行き先は決まったけど、竜田川ってどうやって行くんだろう…カタカタカタ
と、グーグルマップチェックだ。

ええと、王寺で下りて一応バスがあって…。うん。歩けそうな距離だな。
んんん?ここって結構法隆寺にも近いのか。ほうほうふむふむ…。


天王寺から大和路快速に乗る事凡そ20分程で
あっという間に王寺駅に到着。

駅を出ればまずは恒例、観光案内地図を探す…んだけど、
あらへん!あらへんでー。
あちこち駅構内を探しまわってみるも、
駅の南側にある聖徳太子縁の寺院の案内はあったが、
竜田川付近まで載っている大き目の地図は何処にも見当たりませんでした。

んー、初手からピンチ!
旅先ではいつも駅にある地図を当てにして来ているので、
地図を用意してきたり、きちんと道順を覚えて来る事なんてまず無い事なので、
今回もほとんど竜田川への道順など覚えている筈も無いのだ。
よーし、それならば観光案内所は…と探してみるも、それらしき場所は全く見当たらなかった。

仕方がない。こうなったらバス?
いやいやいや。道順すら覚えていない僕が、
竜田川の最寄りのバス停を覚えている筈も無く、バスに乗る案はあっさり否決されました。
と、その時であった。駅舎の壁に王寺付近を巡る観光バスのポスターが貼られているのを見つけたのは。

「乗り放題。聖徳太子ゆかりの里。わんデイパス」
500円で法隆寺から信貴山上まで乗り放題のお得なバスチケット…だとっ!?
こ、これは何というお得感。でも、降りるバス停の名前わからんし、竜田川以外行くつもりが無かったので、時刻は既に3時過ぎなんだよね。
今からパスを買っても十分使い切ることが出来ないんだわなぁ…。

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自分のリサーチ能力の低さを嘲りつつ、
来る前に見たグーグルマップをなんとか思い出して駅舎を出る。
まずは駅舎に隣接する西友へ移動する事に。

…いやぁ、王寺公式ゆるキャラの雪丸君のインパクトと言ったらもう!
(この雪丸君は聖徳太子の愛犬なんですって。実は王寺の観光大使であり、
広報大使でもある偉いさんなのだ)

西友の階段を下り、駅の北側に出て、
確かこっちでええんだよな…と、道なりに進んで行く。
なんとか地形だけは覚えているので(大きな道路と方角と川)大丈夫だろう。

西友の前の歩道にはなぜか動物のオブジェがいっぱい。

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可愛らしいのから訳の分からんのまで。
銀行の前の人工池には泳ぐ魚の像があったのだが、
泳いでいると言うより、干上がって打ち上げられてる様にしか見えなかった。

ぐーぐるまっぷ上では平坦な街並みと思えた王寺周辺は、
坂有り川有り山ありとかなり起伏に富んでいて、タモさんも大喜び間違いなしの高低差に
足腰にかなりのダメージを与えてきます。

どこまで歩けばいいのかわからない状態でのアップダウンは中々ツライっすなー。
途中、大和川に架かる橋を越えて行ったのですが、大阪市内で見るドブ川大和川とは全く違う
雄大で美しい景色にビックリした。

そこそこきつい坂を上がっていくと、目の前には分かれ道が現れた。
さて、まっすぐ進む道と右に大きく下って行く坂道。
…ううむ。どっち?

ここでグーグルマップを再び思い出す。
駅から歩いて来た方角、位置。そろそろ曲がった方が良さそうだよな…。
良し!曲がってみよう!
と、だらだら坂道を下ってみると、正解!
道路右側の空き地が臨時駐車場になっていました。

この日、竜田川沿いでは「もみじ祭」と言うイベントが行われていたので、
その臨時駐車場になっていた訳なんですなー。
もみじ祭。どんな祭りやってるんだろう。竜田川は奈良でも有名な昔からの紅葉の名所。
そのお祭り・イベントなんだから、こりゃぁ豪華芸能人とか歌手とか来ちゃったりしちゃうのかな?
いやぁ楽しみだ。

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(ほ、ほんとにこっちで会ってるの?平安時代の歌人が称えたような場所とは思えないんだけど。
自然は何処ー?)

やたらと整備された近代的な風景にかなりの不安を抱きつつも真っ直ぐ進んで行くと…
お!あれが竜田川か?

橋の左側には人だかりが出来ており、どうやらそこが竜田川公園・もみじ祭会場のようでした。
…平安歌人の雅なイメージから、竜田川はもっと山の中にあるんだろうと思っていたんだけどなぁ。
あまりに想像と違った竜田川に思いっきり戸惑います。

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橋の袂まで行き、まずは会場とは反対側を眺めてみた。
……ここだけ見れば、普通に整備された川だな。

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もみじ祭会場でもある(はず)北側はこんな感じ。
手前には駐輪場が出来ており、警備員さんも居てた。
 だけど …全然紅葉しとらんやん!

想像では川沿いには色づいた紅葉が並び、
川面に浮かぶ筏紅葉ってなのをイメージしてたんだけど…。
紅葉どこー!?
…オカシイ。観光サイトの紅葉情報では見頃と書かれてあったはずなんだが…。

うーむ。来ちゃったものは仕方がない。
とりあえず川沿いを歩いて行く事にした。

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歌が詠まれた頃を微塵も想起させない程、
綺麗に整備され尽くした竜田川の景色は僕の心を木っ端微塵に爆破した。
でもまぁ、これはこれで綺麗だからいいんじゃないかと
思い直し、のんびり散策開始だ。
とりあえず竜田川に架かる朱色の橋は美しかったわー。

テントがある場所は野点会場で、お茶を楽しむ人で満員状態。

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で、もみじ祭なんですが、
イベントやお祭りと言うよりフリーマーケットでしたな。
古着や古道具が売られてたり、屋台が出ていたりと、地元感満載だ!
そんなもみじ祭ですが、飲食系の充実ぶりが凄く、イタリアンのお店があったのには驚きました。
スパゲティ美味そうだったなー。

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で、肝心の紅葉はと言いますと…
来たのが早すぎたのか、大変色づきが悪かったです。ほぼ緑色やん。
良くてグラデーション。

川沿いの紅葉と言うより、土堤上、歩道横にたくさん植えられていて、
これじゃ、唐紅に水をくくれないし、錦にもならない。

ただ本数はそこそこ多かったので、
ホントの見頃の時に来ればかなり綺麗なんじゃないのかなぁと思います。
…何にせよ、紅葉は見頃の時に来ないと絶望的な気持ちになりますな。

追記
wikiを見たら、平安時代に歌に詠まれた竜田川は
ホントは大和川本流の事なんですって。
…う、嘘でしょ!
それがホンマだったら何しに見に行ったのか…。うぎゃー!

 

(平成27年11月訪問)

竜田川・竜田公園
おすすめ度 ☆★★★★ 見に行く時期が悪かったので…
ヘンテコ度 ★★★★★ 特にヘンテコ要素は無かった。

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