マムシニ御注意。特別史跡山田寺跡。(奈良)

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安倍文殊院を出た後は、明日香村へ向けて自転車をえっちらほっちらと漕ぎ漕ぎ。
緩やか乍らもだらだらとどこまでも続く山道を進んで行きますと、
途中、山田寺跡への案内が何度も出ているのに気づく。

…山田寺跡?
うむ。恥ずかしながら寡聞にして知らないぞ。
だが、こうやって頻繁に案内標識が出ているという事はかなり有名で重要な史跡なんだろう。
んー…。どうする?
どうせ途中にあるようだし、寄ってみるのもいいかなぁ~
なんて思いましたので、標識に従って脇道へ折れて進んでみたのだけど…。

こ れ は 盛 大 に 道 に 迷 う 予 感 し か し な い

進行方向とは全く逆の方に伸びる道や、
山の中に向かっている道なんかが何本も!
…どう考えても違うような気がする道ばっかりやん。

あかん。あかんでぇ。これは行ったらアカンパターンやで。
大体、〇〇跡なんてのは何もない只のだだっ広い広場やないか!
そんなん見ても、知識も何もないから面白い事も何もあらへん。
当時の建築物を想像して楽しむんがええんやろうけど、俺の貧困な知識と想像力だと
何も想像でけへんからなぁ。
と、べったべたな関西弁で寄らない理由付けを頑張って考えてみた。

スルー。ハイ、スルー。博物館じゃないからスルーしても俺の中でセーフ。
←山田寺跡 0.7キロ(だったはず)の案内を尻目に元の道を再び進む。

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もう少しで明日香村か~と、
坂道を気持ちよく下りていると、またまた標識が。
何々?山田寺跡まで0.5キロ。
矢印の先を見てみると、何と後ろ側に向かって道が伸びていた。

おおぅ!?って事はいつの間に通り越してた?
というか、この道の伸びている方向から考えるに、
さっき山田寺跡へ行こうとした道は思いっきり間違ってたんやな…。
フゥーッ、やばかったやばかった。
だけど、さっきより山田寺跡までの距離は短くなってるし、
迷う要素もなさそうなのでちょっくら寄ってみますか。
と、再び山田寺跡へ行ってみる事にした。
この一貫性の無さ。酷いものだ。

道なりに進んで行くと、だだっ広い野原に到着。
想像していた通り何もありません!

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キャッチボールをする子供ちゃんとそれを見守るお婆ちゃん達から
え?こんなとこに観光客?みたいな温かい眼差しをたっぷりと頂きながら
自転車を颯爽と広場の前に停める。
到着。山田寺跡

いやぁ、見事なまでの野原です。
草ボーボーや。
とりあえずキャッチボールからバドミントンに変えた子供ちゃん達の邪魔にならないように
説明文を読んだりしてみた。ふむふむ。

折角来た事だし、山田寺がどれ程の広さだったか歩いてみれば体感できるだろうと、
草の中へ入ってみる事にした。虫とかいるだろうからあんまり気は進まんけど(虫苦手)
と、入る直前、近くに立っていた看板に気づいた。

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! ! !

あかん、あかんでー!これは洒落にならんわー!
思わず飛び上がる僕。こういうのを見てしまうと、そこら中に蛇が居るような気がするからどうしようもない。

ドン引きで看板を見つめていると、
近くにいた子供ちゃんとお婆ちゃんの会話が聞こえて来た。
「蛇おるん?」
「夏場やとようけおって危ないよ」と婆ちゃん。
今は夏か?それとも秋?
9月中旬は一体どっちに分類されるのでしょうか。
教えてくれ、お婆ちゃんッッッ!

クソっ!クソっ!今は秋だぁ!
と、持ちうる限りの勇気を出してちょこっとだけ草の中へ入ってみた。ああああああ!
…正直な所、こんだけ草が伸びてたら、夏秋関わらず、蛇が居ても全くわからんよね。

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一瞬入ってすぐに出たった。
まぁ広いって事はわかったので満足です。
頑張って入ったおかげで、この後に行った飛鳥資料館では良い思いが出来ました。
山田寺跡へは自転車が便利だと思いますんで、行かれる方はレンタサイクルをどうぞ。
蛇に気を付けてねー。

 

(平成27年9月訪問)

史跡・山田寺跡
おすすめ度 ☆★★★★ 飛鳥資料館へ行くなら行っといたほうが良いです。前後問わず。
ヘンテコ度 ★★★★★ 全然ヘンテコ要素無し。

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