廃人旅行舎グダグダ旅行記

ハコモノ巡りとマネキンジオラマの記録帳

安倍文殊院、国宝・渡海文殊様と秋の風物詩「コスモス迷路」(奈良)

time 2015/12/19

近鉄桜井駅構内にある観光案内所へ向かっている途中、
駅前で何やらイベントが行われているのを見かけた。
ステージの周りをぐるりと取り囲む大勢の人達(年齢層高め)。湧き上がる野太い歓声。
ん?もしかして大きなお兄ちゃんたち?一体何のイベント?

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制服姿の駅員さん達と並んでステージ上に立っていたのは
演歌歌手の水森かおりさん!
どうやらこの日は「なら大和路探訪キャンペーン」の一環で
水森かおりさんの一日駅長の任命式だった様子。

「うおぉぉぉぉ!」
突然、近くに居たオッちゃん、興奮のあまりいきなり大声あげよった。
…オ、オッちゃん、落ち着け。でもまぁ叫びたくなる気持ちは良くわかるぜ。
なぜなら僕もオッちゃんと同じ側の人間だから…ニヤリ。

でも、何故に水森かおりさん?
と言う疑問は幟を見てあっさり氷解。水森さんは桜井の観光大使をやってはったんですね。

任命式の後は駅のホームで電車を迎え入れての駅長仕事のイベントを行うらしく、
水森さんがJRの駅ホームへ移動し始めた途端、一斉に後をぞろぞろついて行く周りのおっちゃん達。
あっという間に駅前は誰もおらんようになったがね。
あわわわわ。ハーメルンの笛吹!


秋晴れの九月中旬の頃のお話。
奈良の明日香村では案山子コンテストと言うイベントが行われていると聞き、
善は急げ、早速見に行く事にしました。
奈良へのアクセスに大変便利な近鉄電車では「古代ロマン飛鳥日帰りきっぷ」っちゅう
大変便利な切符が出ておって、
これを利用してのプチ旅行でございます。

この「日帰りきっぷ」、飛鳥駅と桜井駅の間がフリー区間になっている上に、
購入特典のチケットにはなんとなんとのレンタサイクルの割引券2枚分ががががが!
…っちゅうことは電車で移動するより、桜井で自転車を借りて一気に明日香村へ向かう方が
お得で便利じゃね?

と、安倍文殊院と明日香村両方を巡る欲張りコースを考えていた僕は気づく。

だって安倍文殊院から桜井駅に戻るバスなんて、
もう時刻表を見るのが嫌になる感じの本数なんだもん。
(見仏記でも一時間に1本あるのか?って悶絶して様な気が。うろ覚えだけど)
で、観光案内所のお姉さんに色々と相談してみた結果、無事自転車で行く事となりました。
 お姉さん曰く「バスは少ないからそれの方がいいかもしれないけど、
自転車だと山道通るから明日香までは結構しんどいよ」との事。
…うおぅ。闘志が漲ってきたぜ!

お姉さんから地図を貰い、お次はレンタサイクルの店へ移動。
そこでオジサンに割引チケットを渡すと、レンタサイクル代1000円が600円になりました。安ッ!
…が!通常の借り方では自転車を返却するにはまた桜井まで戻ってこなきゃならなかったので、
乗り捨てオプションをつける事にしたら(橿原神宮前駅で返却できた)+200円で合計800円に…。
うわぁぁぁぁぁ。一気にお得感が消し飛んだわ!

そんなこんなで、さあ出発!
まず地図を見ると、どうやら桜井駅からまっすぐ南に下る道を通って行けば
迷う恐れが無さそうなので、わざわざ一度駅の南口まで周り、
そこから安倍文殊院へ向かうルートを選んでみました。

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桜井駅から安倍文殊院までは凡そ2キロ程の距離。これなら余裕だなと思ってたのですが…。
舐めてた。思いっきり舐めてたよ。…こりゃしんどいぞ。
文殊院まで残り500メートルを切った辺りで上り坂から山の中へ突入。
うねうね曲がりくねった上り坂をふぅふぅ言いながら登りきると、
すぐさまそこから一気に下り坂だ。うっひゃー。
…もしこれで道を間違ってたらまたこの急な坂道を登らなきゃならんのか、
なんて思うと胸はドキドキである。

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気持ちよく坂を下っていると突然現れた文殊院への入り口!
…のはずなんだけど、これはどう見ても駐車場の入り口やんな。
見仏記で見た山門とは全く違うのだが…。

もしかしてもしかしてまたやってしまったか!?
初めて来たのに正面から入れないって恒例のやつを。
初訪問時にはやっぱり正面入り口から入ってこそなのに…。

警備員さんにどうぞと促され、
そのまま中へ進んで行くと…

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着いたでー!
駐車場と売店の先に駐輪場があり、
そこから境内の大体ど真ん中らへんに入れるように
入り口がありました。
…うむ。やはり正面入り口、山門から入る事は出来なかったか…(至極残念)。

自転車を停めて境内へ。

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正面には浮御堂と拝観受付。
すぐさま受付へ行き、本堂と浮見堂、そして霊宝館の共通拝観券を購入。
…あああああ!遂に念願の渡海文殊像を間近で拝観する事が出来るのか!
と、テンションマックスだ。

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お抹茶も付いていた共通券。
山越えで疲れた体には実にありがたやありがたやです。

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池の近くには安倍仲麻呂さんの歌碑。
安倍文殊院は安倍氏縁のお寺でして、勿論、安倍晴明さんも祀られてはります。
 石碑のすぐ横には安倍総理の名前が入った灯籠もあって、安倍氏オールスター状態でした。

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本堂へ。
立派だなー。

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拝観受付へ周り、お坊さんに拝観券を渡すと、引き換えに懐紙を渡されました。
え?え?懐紙!?もしかして本格的お茶会?
茶の心得をどこかに置き忘れてしまった僕にとってはそこそこなプレッシャー。
どっちが上だったけか?と慌てて思い出そうとする程度の教養の持ち主だから仕方ない。

本堂へ上がると部屋があり、そこで拝観前にお茶を頂けるようになっていました。
お参り前に心落ちつけてって事なのかな。これはいいなぁと思いましたが、
間の悪い事に僕が入った時は部屋の中は既に満員でして、先にお参りしてくださいと
本堂へ案内されました。

(早く文殊様を拝みに行きたかったので何気にこれは有難かったな~)

お茶を飲んでる人たちを尻目にずんずん進むと…。
はぁぁぁぁぁぁぁん。本堂の奥にずんと居はった文殊様御一行。
…こりゃぁ凄い。ってかめっちゃ大きい。大迫力だ。
写真や映像でしか見た事なかったんだけど、生で見る文殊様達の迫力は桁違いだ。
そして文殊様、めっちゃ凛々しいなー。言い方はおかしいけどなんだか武将みたい。
と、ふがふが鼻息荒く見ていたら、今から説明しますと案内があったので
すぐさま本堂に置かれてあった椅子の方へと戻ります。

寺の方による歴史やご本尊の説明を受け、再び拝観の時間だ。
すぐさま周りの人と同様、渡海文殊さんの方へ行き再びじっくりと拝見。

ざっくり感想。
・文殊様が乗られているお獅子さんが愛嬌があって可愛かった。どっしりとした安定感・重量感が素敵!
・コミカルな姿が有名な善財童子さん。絶対真似したくなるわー。
・須菩提さんの痩せ具合が他人事のように思えない。親近感湧きまくりでした。ああ太りたい!
・ジオラマみたいでゴゴゴゴゴ!と擬音をつけたくなるほどの臨場感!向かってくる感じが凄い!
・快慶、すごい!
安倍文殊院さんの公式サイトの寺宝・文化財のページ

いやぁ堪能した。お獅子さんの可愛さと言ったらもう!
この後、本堂横の部屋で干支の仏様達を拝む。
ふぅ。満腹。念願だった渡海文殊様達を拝めて晴れ晴れとした気分だ。

…さぁお茶の時間だ!
入り口付近の部屋へ行き、隣に居たおじさんとのお作法の盗み見対決を経て
お茶をゴクリ。美味し。

外へ出て御朱印を頂いた後は、
浮御堂の宝物館へと向かいます。

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宝物館では安倍晴明さんの資料などが展示されておりましたわー。

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まだまだ見どころがたくさんの安倍文殊院。
渡海文殊様だけでなくもう一つ楽しみにしていたのがこちら、コスモス迷路!
迷路好きの血が騒ぐぜ!
…とはいっても、あくまでメインはコスモスなので、迷路と言うよりは庭園と言う感じでしたな。
なのでガッツリ迷路として見に行くのはお勧めしない。

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それでも結構ややこしく、チェックポイントなどもあって本格的。
子供ちゃん達なんて迷ってる子が多かったな。僕?ええ、もちろん途中で迷って諦めました。

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展望台から迷路を眺めてみた。
コスモス迷路は冬場になると、これまた有名な干支の「ジャンボ花絵」に変身するのですな。

さぁたっぷりと見学した。
というか楽しすぎて予定していた時間を大幅に過ぎてしまった。
この後の明日香、無事回りきる時間があるんじゃろうか…。

…おっと、一つ忘れていた。
山門山門っと。

明日香へ向かう前にどうしても正面入り口を見ておきたかったのでぐるりと回ってみた。

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灯籠が並ぶ石畳の道を、嗚呼、見仏記でやってたのはこれだこれだと思い出しながら進む。

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やっぱりどう考えても、初めて来た時にはこっちから入るべきだよな…。
気持ちの高まり方が違うよ。
駐車場から入るのとはエライ違いである。

そして、この時気づいた。
駅の南口から伸びてた道を通らず、線路を超えたらそのまま大きな道を真っ直ぐ下りていたら
ここに出れていたという事に。山越えなんてする必要はなかった…。

 

(平成27年9月訪問)

安倍文殊院 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ 渡海文殊様は一度は絶対に見とかなきゃ!
ヘンテコ度 ★★★★★ ヘンテコ要素は全くない。コスモス迷路もヘンではなかった。

拝観時間 9:00~17:00
拝観料 本堂・国宝文殊様拝観 大人700円  浮御堂霊宝館 大人700円
    二カ所共通拝観券 大人 1200円

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