カワイイから不気味まで。からくり人形だらけのからくり展示館!(愛知)

からくり人形と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、
やっぱり茶運び人形クンの愛らしい姿ではなかろうか。
ちょこちょことお茶を持ってくる姿や、
運び終わった後のくるりと向きを変えて戻って行く所なんて
まぁほんと可愛らしい。

だけど、

…ノンノンノンノンノンノンッ!
それじゃぁダメ。全くもってダメ。
世の中には強烈な見た目のからくり人形君達が沢山いるって事を
心に留めて置かないと、この犬山城下町にある「からくり展示館」では
大層驚いてしまう事になっちまうんだぜ。

 

数多くの資料館や博物館、昔のお屋敷(見学可)が建ち並ぶ犬山城下町。
犬山城を出て、三光稲荷神社さん、猿田彦神社さん、犬山神社さんをお詣りした後、
犬山城からまっすぐ南に延びる大通り(観光メインストリート)を進んで行きますと、
まず最初に道路左側に現れたのが「からくり展示館」でございます。
(ホント、あっという間だよ。歩きだしてすぐ!)

これ以上ないほどの外観の渋さに気持ちが高まりますなぁ。

 

門前に出ている看板も実に趣深い。
そして門柱にある乳鋲ばかりに目が行ってしまうのは男の性なのである。
んーナイスおっぱい!

門の間から覗き見えるのが、鵜飼船。
からくり展示館なだけに何か仕掛けがあるのかも?と、
おっかなびっくり及び腰で(突然動き出したらねー)近づいたのですが、
普通に鵜飼の様子を表したものでした。
そういや、前夜は大雨の所為で鵜飼が見られなかったんだよな…。

受付で犬山城に入るときに購入した、
犬山城下町周遊券(犬山城+城下町にある博物館3館巡れて600円という優れモノ!)
を見せていざ入館。

おおー!
館内はかなりの広さ。
そしてあちらこちらにからくり人形君達がたくさん居て、実に壮観!

からくり展示館は、
犬山祭で曳かれる車山(←誤字じゃないよ!犬山では山車を車山と表記するんだってばよ)に乗る、
からくり人形の展示やからくりに関する歴史や資料の紹介を行う施設。
…これはすげぇわぁ。

 

まずはぐるりと展示室内を見回してみると、
入ってすぐ左側にからくり人形の制作工房がありました。
ここは実際に作業をされる場所のようで、
外からその様子を見学できるようになっております。

工房の中の写真に写るお髭姿の方が、
からくり人形を作られる玉屋庄兵衛さん。

茶運び人形を作ったり、弓曳童子を完全復元したりと凄いお方なんじゃよー。
(ふら~っと館内を歩いてる人がいるなぁとその人を見てみたら、庄兵衛さんだった。
写真の人やん!って心の中で叫んだぜ)

ああああああああ!からくり人形好きすぎて、ワクワクが止まらんわー。
逸る心をぐっと抑えて、じっくり見学スタートです。

 

からくり人形に関する資料や材料。
そして…

 

からくり人形界のアイドル、茶運び人形クンの展示へと続きます。
しかし素人にはどこがどう動いてあんな動きをするのかまったくもってチンプンカンプンだ。

 

続いて全国各地のからくり郷土玩具展示コーナー。
色々展示されていた中で、このそば打ち猿がとておも気に入りです。欲すぃーーーーー!
このコーナーには豆粒みたいにちっちゃな玩具があったり、見ててすごく楽しかったなぁ。

さて、ちょうど部屋の中央辺りまで進んでいたので
振り返って見てみると…、そこにあったのがからくり人形「羽衣」。
これはかっこうええわ~!

そしてこちらは更科姫。かなりの大きさで迫力がありました。
彩りがとても綺麗っすなぁ…。
これらのからくり人形は、能の音楽に合わせて動かされる事から
からくり能と呼ばれるんですって。
(youtubeでからくり能と検索すると、実演されている映像が出てきましたわ)

 

その動画にも出ていた「三番叟」。
このからくり展示館に居てる人形君の中で一番男前でした。
(「猩々」もあったんだけど、写真がうまく撮れなんだ…)

 

さてさて。
更科姫を観賞した後、そのまま壁沿いに進んで行きますと…

からくりに関する本の展示があって、
そこから先がからくり人形展示コーナーになってました。

 

術比べ…!?
これは動くところを見てみたい。

どんどん続くぞワンダーランド!

 

皆様ご存知浦島太郎!
このからくり人形は、煙を浴びて老人に早変わりするんですって。
いやぁしゅごい!どのからくり人形もどんな風に動くのか、
一度は見てみたいと思うものばかりじゃないですか!

 

ここまでは端正な顔つきの人形君達が続いていたのですが、
こっから先、一転して風貌が変わります。
さあ驚く準備をどうぞ!

 

石橋獅子。
美しい菩薩さまから童子の方に目を向けると…。

こ、これはちょっと怖い。
子供だったら泣くレベル。
だけどこれで驚いてちゃならないんだなぁ。
お次がいよいよ真打登場で御座います。

余坂組のからくり人形なんだけど、
愛称が余坂のベロ出し人形なんですよね。
まぁそのまんまベロが出ているわけで…。

!!!

 

イジリー岡田さんもビックリのベロ出しっぷりに驚愕だ!
このからくり人形は麾振り人形と呼ばれ、目をむき舌をベロベロしながら采を振るんですって。
…これはインパクトが凄すぎだわ。
なんてったって顔の皺から凄い。

こんなテイストのからくり人形を見るのは初めてでビックリしました。
これまた動いているところを見てみたい!

 

 

唐子遊び。
作者の作品の中で特に顔の出来が良いとされている。との事。

おぅ…。
確かになんかずっと見てしまう、味わいのある表情だわ。

アクロバティックな動きが売りの、梅梢戯。
説明書きによれば、片手倒立でぐりぐり動くんだって。
…あああああ!犬山祭見に行きてぇ!

ぐるっと見て回った最後に置いてあったのが、
からくり人形操作体験!

いやぁむずい!
何回かやってみたんだけど…むずいわぁ。
きゅっきゅきゅっきゅ音が鳴るだけで、全然思ったように動かせなかったです。
かくかくヘンテコな動きになってしまい、からくり人形と言うよりロボットみたいになっちゃったよ。

 

これにて館内ぐるりと一周完了です。
あまりに楽しくてかなりの時間を過ごすこととなりました。
(犬山巡りを朝の内に済ます予定だったのに!これはヤバい)

からくり展示館に入って思ったのは、
実際にからくりが動くところを見てみたいって事。
こりゃあ犬山祭に行くしかねぇ!

ちなみにこの時はやっていなかったので見る事が出来なかったのですが、
土日祝日なら、解説とからくり人形の実演が行われますので、
からくり展示館に行くなら土日祝が良いのではないかと思います。

からくり展示館は、共通券ではなく通常入場だと100円。
100円でこんなに楽しめる博物館はそうそうありませんぜ。全力でおすすめだ。

 

(平成27年9月訪問)

からくり展示館 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ 人形好きやからくり好きな方は外せない。
ヘンテコ度 ☆☆☆☆★ ベロ出し人形はかなりのもの

入館料 大人100円 (犬山城や他の博物館との共通券有)
開館時間 9:00~17:00 (入館は16:30まで)
休館日 12/29~31日

 

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